昨年限りでF1を引退し、今年はポルシェからWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦しているマーク・ウエーバーは、フェラーリへの移籍ではなく現在の道を選んだことに満足しているようだ。
ウエーバーは2012年シーズン途中に、13年のシートに関してフェラーリと交渉していたことを認めている。ただ、ウエーバーは13年もレッドブルに残り、今季からはスポーツカー耐久レースの世界で戦うことを選んだ。
ウエーバーは、英AUTOSPORT誌に寄せたコラムの中で、正しい決断をしたとすでに確信しているのだと綴っている。
「ここは間違いなく僕が将来を見据える場所だ」とウエーバー。
「僕が(F1と)同じ長さのキャリアをスポーツカーの世界で積むかはまだ分からない。F1では13年間を過ごしてきた。多分スポーツカーでそれはできないだろう」
「ただ、できうる限り最高のスタートを切ることができたし、非常に歓迎されているのを感じている」
「違うことをやりたいと思っていたんだ。前年にはフェラーリへ行くチャンスがあったし、それは面白いことだったかもしれない。でも、最終的にここに来ることができてとても嬉しいよ」
ウエーバーによると、今年のF1開幕戦オーストラリアGPの間はF1が本当に恋しく思えたが、それ以降は新たな人生にすっかり馴染んでいるという。
「今のところこれ以上の幸福はないだろうし、F1のことは全然恋しいとは思わないよ」
ウエーバーは現在、ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレーとともに20号車ポルシェ919ハイブリッドをドライブ。WEC開幕戦のシルバーストンでは3位表彰台を獲得しているほか、ル・マン24時間でも終盤に一時首位に立つなどの活躍を見せている。