フランスのレーシングコンストラクター、オンローク・オートモーティブは、今年のル・マン24時間などに投入される予定のLMP2用クローズドカー『リジェJS P2』のシェイクダウンを行ったと発表した。
WEC世界耐久選手権などで活躍するOAKレーシングのコンストラクター部門のオンロークは、LMP2向けにオープントップのモーガンシャシーを製作、販売。今季に向けては、かつてF1に参戦したリジェの名を冠したリジェJS P2の開発を続けていた。
オンロークによると、シェイクダウンはル・マン24時間が行われるサルト・サーキットの常設部分であるブガッティ・サーキットで実施。ニッサンエンジンを搭載するとともに、ダンロップタイヤを装着して60周以上を走行したということだ。
このシェイクダウンでは、ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)にOAKレーシングからスポット参戦するアレックス・ブランドルがドライビングを担当。ブランドルは、マシンのフィーリングを称賛している。
「ドライバーの快適さという点から言えば、第一印象は予想していたよりずっと良かった。クローズドカーでは常に視界が問題になるけれど、僕らのマシンではそれも良好で、想像していたよりかなり良かったから嬉しいよ」とブランドル。
「まだまだ道のりは長いとはいえ、全体的なフィーリングには満足しているし、自信もある。基礎は優れているし、僕たちはここから作業を進めていく」
リジェJS P2は、今季のル・マン24時間でOAKレーシング-チーム・アジアやティリエ・バイ・TDSレーシングが投入を予定している。ティリエ・バイ・TDSレーシングは、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)にもリジェJS P2で臨む計画だ。また、OAKレーシングは今季のUSCCにモーガン・ニッサンを投入しているが、後半戦からはリジェJS P2を投入する計画もあるという。
なお、今後のマシン開発は、OAKレーシングのドライバーを務めるオリビエ・プラが引き継ぐ形になるということだ。