25日、フランスのル・マン市街地でカラーリングが施されて新たにお披露目された今季のアウディR18 e-トロン・クワトロ。この発表に合わせて、今季は1号車アウディR18 e-トロン・クワトロをドライブするトム・クリステンセンが、お披露目されたマシンを駆ってル・マン市街地を走行。新型車両の走りをファンや通行人に披露した。
アウディは、今季のWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに、新たに開発したR18 e-トロン・クワトロを投入。25日には、ル・マン市街地でマシンの新たなカラーリングの発表会を開催し、昨年までのイメージとは大きく異なるカラーとなったR18 e-トロン・クワトロがファンの前でお披露目された。
クリステンセンは、このマシンに乗り込むと、サン・ジュリアン大聖堂から、サルト・サーキットの常設部分となっているブガッティ・サーキットまでの約10kmの道のりを新たなR18 e-トロン・クワトロで駆け抜けた。
ただ、通常のデモランと異なるのは、走行ルートの沿道に柵などが設けられておらず、ファンや通行人が至近距離で見物しているほか、道路脇には路上駐車されている一般車両などの姿もあったこと。また、LMP1カーが道路脇に停車しているバスを追い越すシーンなど、普段ならありえないような光景が披露された。
キャリアの中で9度のル・マン制覇を成し遂げ、2006年にもパリでアウディR10 TDIを同様に公道で走行した経験を持つクリステンセンにとっても、今回の走行は新鮮なものになったようだ。クリステンセンは、「1997年からル・マンで戦っているけれど、今回はすごく新鮮でとても興奮したよ」と今回の走行を振り返っている。
アウディは、28~29日にポール・リカール・サーキットで開催されるWEC公式テストにR18 e-トロン・クワトロを2台投入する予定となっている。
Audi "Warm-up": Présentation de la R18 e-tron… 投稿者 lemans-tv