WEC世界耐久選手権でアウディのリザーブドライバーを務めるマルク・ジェネが、今季のル・マン24時間でJOTAスポーツのザイテックZ11SN・ニッサンをドライブすることになった。
F1で長年フェラーリのテストドライバーを務める一方、スポーツカー耐久レースの分野でも活躍し、2009年にはプジョー908HDi FAPでル・マン総合優勝も果たしているジェネ。昨年、一昨年とアウディの3号車をドライブしていたが、今季はアウディのリザーブドライバーとして起用されている。
そんなジェネが、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)でも活躍するJOTAのザイテックZ11SN・ニッサンで、WEC第2戦スパ・フランコルシャン、そしてル・マン24時間に参戦することになった。
JOTAは今季のELMSで、アウディのフィリペ・アルバカーキを起用。ただ、アルバカーキは3号車アウディR18 e-トロン・クワトロのドライバーとしてWECスパとル・マンに参戦するため、事実上ジェネはその代役としてJOTAのマシンをドライブする形となる。
アウディスポーツのボス、ヴォルフガング・ウルリッヒは、今回の動きについて次のように語っている。
「マルクがスパとル・マンで走ることは、レースの感覚を維持するためにも完璧なシナリオだ」
「この動きによって、もしアウディスポーツがル・マンで彼を必要とした時にも、彼はしっかりとしたレースを見せてくれるはずだ」
LMP2クラスを戦うのは初めてだというジェネも、「今年の目標は、当然LMP2のクラス優勝だよ」と語るなど意欲を燃やす。ジェネは、この参戦を認めたアウディに感謝の意を示すとともに、次のように語っている。
「僕はアウディのリザーブドライバーとして両方のレースに参戦するけれど、JOTAではフィリペの代わりを務めることになる」
「速さを維持し、慣れておくためにも、レースをすることは非常に重要だ」
ジェネは、ポール・リカール・サーキットで来週開催されるELMS公式テストでJOTAのザイテックZ11SN・ニッサンをドライブする予定だ。