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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.10.27 00:00
更新日: 2018.02.15 23:11

スイスレーシング、FIA GTナバーラは2台がリタイアに


スイスレーシング
FIA GT1世界選手権
第8戦 スペイン ナヴァラサーキット
10月23日~24日開催

 FIA GT1世界選手権のヨーロッパ内最終戦でもあるシリーズ第8戦目は、北スペインのナヴァラ地方に今年6月に建設されたばかりの真新しいサーキットで開催されました。FIA GT1の関係者のほぼ全員が初めて訪れる地であり、スイスレーシングの全4名のドライバー(#3 カール・ヴェンドリンガー/ヘンリー・モザー、#4 荒聖治/マックス・ニールソン)や、チームにも初めてとなるサーキットとなりました。

 このナヴァラサーキットへ到着するやいなや、いち早くコースチェックを行ったスイスレーシングチームは、スローダウンのカーブや短いストレートの多いこのナヴァラサーキットで日産GT-Rが苦戦することすぐに察知しました。チームマネージャー エーリッヒ・コルプは、「FIA GT1 の全車のラップタイム差は非常にタイトですで、この時点でのセットアップの変更では、スイスレーシングのGT-Rが順位を飛躍的に上げられる確率は恐らく10分の1か2程しかないでしょう」とコメントをしています。

 土曜日の午後に行われた予選においてQ2へ進出した#3のヴェンドリンガーは、#4をドライブする荒のベストラップスピードの251km/hには僅か2km/h劣ってしいましたが、スイスレーシングチームは彼のアタックに非常に満足をしました。しかし、Q2に臨んだモザーは、全く初めてのコースで本領を発揮することが出来ず16位と低迷し、Q2への進出は叶いませんでしたが、気持ちを切り替えて予選レースで挽回すべく集中することに徹しました。一方、#4の荒はQ2へ進出する事が出来ず、この第8戦の予選でのニルソンの出番はありませんでした。

 翌日曜の午前中に行われた予選レースでは、#3のヴェンドリンガー/モザーは14位、荒/ニルソンは13位と次の決勝レースへ繋ぐべくポジションを獲得しました。しかし、残念ながら午後の決勝レースは、スイスレーシングチームの#3と#4の2台のGT-Rは、第一コーナーで他車と激しい接触があり、2台が順にピットインし、リタイアをせざるを得ない状況となり、非常に短時間で決勝レースを終了してしまいました。

エーリッヒ・コルプチーム マネージャー コメント:
「決勝レースは最悪な結末で幕を閉じてしまいました。今季1年分以上にも値する台数かと思うほどのマシンが、第一コーナーで多重接触しました。#24のランボルギーニをドライブするピーター・コックスが、#3のヴェンドリンガーのサイドに接触し、それによって大きく車体が損傷してしまいました。#4の荒は目の前でスピンする他車との衝突を避ける為にやむを得ずブレーキを踏み、そこへスモウパワーの#23ピーター・ダンブレックのGT-Rが、荒にリアから衝突。それによって荒のマシンは押しされてしまい、車体の前後が破損しました。これらが原因でスイスレーシングの2台は緊急ピットインし、残念ながらそこで早くもレース終了となってしまいました」。

オットマー・ヴェルティ監督コメント:
「フリープラクティスでは前戦のポルトガルのレースで使用したユーズドタイヤで走行しましたので、その時のタイムは元々期待してはいませんでしたが、予選でのヴェンドリンガーが良いラップタイムを着実に刻み、チームのペースを掴んだ事を喜ばしく思いました。決勝レースの為に、新品のタイヤセットを残しておいたのですが、たった1ラップ目でレースから脱落をせざるを得ない結末となり、非常に残念です」。

FIA GT1世界選手権 第9戦は、11月26~28日にブラジル インターラゴスサーキットで開催されます。

スイスレーシングチームプレスリリース
http://www.swissracingteam.ch
http://gt1world.com/


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