FIA-GT3規定の車両等で争われるブランパン耐久シリーズの今季第4戦、トタル・スパ24時間耐久レースは27日〜28日に決勝レースが開催され、HTPモータースポーツのマキシミリアン・バーク/ベルント・シュナイダー/マキシミリアン・ゴッツ組84号車メルセデスベンツSLS AMG GT3が優勝を飾った。
今年で第65回目となる伝統のスパ24時間は、近年ブランパン耐久シリーズの一戦として開催されているが、多くのエントリーを集めるシリーズだけに、今回も70台以上のマシンがエントリーした。
25日〜26日に開催された予選では、20分間のスーパーポールでビーチディーンAMRの99号車アストンマーチンV12バンテージがポールポジションを獲得。SMPレーシングの70号車フェラーリ458 GT3が2番手、HTPのメルセデスが3番手に続いた。
27日にスタートした決勝レースには、65台のマシンが出走。オープニングラップのオー・ルージュで、2番手スタートとなった70号車SMPレーシングのフェラーリがスピン。後続の63台を巻き込みかねない状況となったが、誰ともクラッシュせず再走。無事24時間レースの火ぶたが切られた。
スプリント並みのハイペースでレースが展開されていく中、中盤リードを奪ったのは、マルク・リエブ/リヒャルト・リエツ/パトリック・ピレというワークスドライバーたちが駆ったマンタイ・レーシングの150号車ポルシェ911 GT3R。レースはHTPの84号車メルセデスとマンタイのポルシェの争いとなっていった。
しかし、マンタイのポルシェはセーフティカーのタイミングが悪く、さらにSC明けのリスタートのタイミングが早すぎたとして、ドライブスルーペナルティが科されてしまう。これでHTPのメルセデスベンツに軍配が。大ベテランのシュナイダーが初めてのスパ24時間勝利を得た。
3位に入ったのは、日本でもおなじみのアンドレ・ロッテラーが乗り込んだベルジャン・アウディクラブWRTの2号車アウディR8 LMSウルトラ。プロ-アマクラスは、ダンカン・キャメロン/マット・グリフィン/アレックス・モーティマー/トニ・バイランダー組AFコルセの59号車が優勝。元F1ドライバーのミカ・サロが乗り込んだSMPレーシングの70号車フェラーリが2位、ニッサンGTアカデミー・チームRJNの35号車ニッサンGT-RニスモGT3が3位に入った。
なお、今回フォン・ライアン・レーシングのマクラーレンMP4-12Cをドライブしたブルーノ・セナは総合15位でレースを終えた。
Total 24h of Spa – Highlights – Blancpain Endurance Series 2013 SD