ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は現地時間23日、デイトナ・インターナショナル・スポードウェイで公式予選が行われ、ゲインスコ/ボブ・スターリングス・レーシングのアレックス・ガーニー/ジョン・フォガーティ/メモ・ギドリー/ダレン・ロウ組99号車コルベットDPがポールポジションを獲得した。
アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)とグランダム・シリーズの統合により今年からスタートするUSCCが、デイトナ24時間で幕を開けた。開幕を前に、各マシンへのBoP(性能調整)が発表され、今月はじめに行われた公式テストで速さを見せていたデイトナプロトタイプ(DP)勢の性能が抑制される形となっていたが、今回もDP勢の速さがLMP2勢を上回る形となった。
予選に先立って行われた2回のフリー走行では、ともにスピリット・オブ・デイトナの90号車コルベットDPがトップタイムをマーク。1分39秒279がベストタイムとなった。LMP2勢は、2度目のセッションで4番手に入ったOAKレーシングの42号車モーガン・ニッサンのマークした1分40秒440がベストタイムと、DP勢からは1秒以上引き離される苦しい展開に。
その後行われた予選でも、DP勢が引き続き速さを発揮。99号車コルベットDPが1分38秒270までタイムを伸ばしてポールポジションを獲得した。2回のフリー走行で首位につけた90号車コルベットDPは、コンマ2秒及ばず2番手に。
3番手には、スターワークス・モータースポーツのディナン・ライリーDPがつけたものの、予選後の車検でライドハイトの違反が発覚。加えて、承認されていない空力パーツが取り付けられていたことも分かりタイム抹消に。その結果、アクションエクスプレス・レーシングの5号車コルベットDPが3番グリッドに繰り上がる形となった。
また、DP、LMP2とともにPクラスを戦うデルタウイングDWC13がLMP2勢を上回る1分39秒270を記録して7番グリッドを獲得。一方、LMP2勢は1分39秒829を記録して10番グリッドにつけたマッスルミルク・ピケット・レーシングの6号車オレカ03・ニッサンが最上位となっている。
PCクラスでは、COREオートスポーツの54号車オレカFLM09が総合13番手につけてクラスポールを獲得。100分の4秒差でスターワークス・モータースポーツの8号車オレカFLM09が続き、この2台は6号車以外のLMP2勢を上回るタイムを記録する形となった。
GTLMクラスでは、フリー走行から上位に名を連ねていたSRTモータースポーツの91号車SRTバイパーGTS-Rが1分44秒506でクラスポールを獲得。ポルシェ・ノースアメリカの911号車ポルシェ911 RSRが2番手につけた。
そしてGTDクラスでは、スクーデリア・コルサの63号車フェラーリ458イタリアがクラスポールに。予選トップタイムはポール・ミラー・レーシングの48号車アウディR8 LMSが記録したものの、リヤウイングのエンドプレートに承認されていないパーツを使用していたことが発覚し、タイム抹消の措置が取られた。
予選後にナイトセッションとして行われた3度目のフリー走行では、アクションエクスプレス・レーシングの5号車コルベットDPがトップタイムをマークしている。4番手までコルベットDP勢が続き、OAKレーシングの42号車が1分40秒162のタイムで5番手に入っている。
デイトナ24時間は、現地時間24日に4回目のフリー走行が行われ、25日の14時10分(日本時間:26日4時10分)より24時間の決勝レースがスタートする。