デルタADRは、今月末に行われるユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)開幕戦デイトナ24時間参戦に向けて、アクション・エクスプレスと協力関係を結んでいる。
昨年のWEC世界耐久選手権では、LMP2クラスに参戦するとともに、Gドライブ・レーシングのオペレーションも担当していたデルタARD。昨年は2チーム合わせて5勝を挙げ、Gドライブ・レーシングがクラス3位でシーズンを終えている。
アクション・エクスプレスとの協力のもとデイトナ24時間に参戦する予定のデルタADRは、チームボスのサイモン・ドーソンがアクション・エクスプレスの9号車コルベットDPを監督するほか、ドライバーも派遣することになる。
デルタADRは、アクション・エクスプレスに加えてシャシーコンストラクターのコヨーテとも協力をしており、デルタモータースポーツテクノロジーはコヨーテのために汎用のDPボディ製作を手がけている。この汎用ボディは、今年後半にもUSCCに投入される見込みとなっているという。
「マシンを監督し、スポンサーとドライバーを供給するという形でアクション・エクスプレスと組んでいる」とドーソン。その言葉の通り、アクション・エクスプレスの9号車コルベットDPには、デルタADRの新たなスポンサーであるミレニアム・デベロップメントのロゴが掲げられている。
また、ドバイの投資ファンドであるミレニアムとデルタADRとの関係を取り持ったと言われているフランスのベテランドライバー、ファビアン・ジルーは、アクション・エクスプレスのレギュラードライバーであるブライアン・フリセル/バート・フリセルに加わる形で9号車をドライブすることになる予定だ。
昨年はGドライブ・レーシングでWECのLMP2クラスに参戦し4度のクラス優勝を獲得したジョン・マーティン、元F1ドライバーのステファン・ヨハンソンも先日行われたテストでアクション・エクスプレスの9号車をドライブしており、レースでもドライバーとしてラインナップされる予定だという。
ドーソンは、アクション・エクスプレスとの関係を拡大することも示唆しており、今年後半の導入が予定されているというコヨーテの新たな汎用ボディで、USCCのいくつかのレースに参戦する可能性もあるようだ。
また、デルタADRは、3月のUSCC第2戦にオレカ03・ニッサンを1台投入し、WECに向けてのウォームアップとするという計画を明らかにしている。デルタADRは、2014年のWECにおいてミレニアムとともに1台のマシンをエントリーさせることを決めているが、加えてもう1台の参戦を目指しているという。