ジル・ド・フェランは、アメリカン・ル・マンの現在のシーズン終了をもってドライバー活動から引退し、チーム代表としての役割に専念、インディカー・シリーズへの参入も目指すと表明した。

 ド・フェランは2003年にインディカーから引退したが、自らのチーム、ド・フェラン・モータースポーツを立ち上げ、昨年ALMSのLMP2クラスへと参戦し、ドライバーとして復帰を果たした。チームは今季LMP1に移行し、現在4連勝中だ。ド・フェランは今季末でドライバーの役割からは外れ、チーム代表の活動に専念、2010年からALMSに加えインディカー・シリーズにも参戦することを目指すとの意向を発表した。

「理想的には、アメリカン・ル・マン・シリーズで2台のスポーツカー、インディカー・シリーズで2台のマシンを走らせたいと思っている」とド・フェラン。
「それが私の夢であり、私がドライビングから身を引く理由のひとつは、この夢を追求することである。私のバックグラウンドの大部分がインディカーにあり、このスポーツのことはよく理解しているし、多くの人々を知っている。このチームをうまく運営するために我々は有能な人々の関心を引くことができると確信している。それこそ我々の成功のキーとなる」
「キャリアを通して、私は常に新しいチャレンジに動かされてきた。No.66のXM Radio DFM Acura ARX-02aをドライブするこの時期を楽しんできたが、私が見据えてきた一番の目的は、我々のチームを世界クラスのモータースポーツ組織に作り上げていくことだ」
「私は昨年コクピットに復帰し、競争力を発揮し、ひとりのドライバーとして我々のチームの価値を高めることができたと感じている。我々はこのプログラムを順調に推し進めてきて、今、私が退き、100パーセントの時間を私のチーム拡張のために捧げることができる状況になったと感じている」

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