日産自動車/ニスモは14日、2011年のグローバルモータースポーツ体制を発表したが、この中でカスタマー向けのプログラムを発表し、ニッサンGT-RのFIA GT3仕様車を2011年中にテスト参戦させると明らかにした。
ニッサン/ニスモが行うカスタマープログラムとして今回発表されたのは、スポーツカーLMP2用VK45DEエンジンの供給、そしてFIA GT3仕様GT-Rの開発、フェアレディZのGT4車両の支援、そしてスーパー耐久へのサポートという内容。
すでにLMP2用のVK45DEエンジンは、ヨーロッパのル・マン・シリーズ(LMS)ではグリーブス・モータースポーツ、ブーツェン・エナジー・レーシング、トップドライバーサービスという3チームがニッサンエンジン使用を発表。ル・マン24時間やインターコンチネンタル・ル・マン・カップ(ILMC)への参戦も期待がかかるところ。
また、今回の発表の中で驚きとも言えるのが、ニッサンGT-RのFIA GT3仕様の開発だ。世界的に多くのスポーツカーメーカーがマシンを販売しているFIA GT3カテゴリーにGT-Rが登場すれば、世界のスポーツカーとのバトルに期待が高まる。ニスモの発表によればすでにマシンは開発中で、2011年にヨーロッパおよび日本のレース数戦にテスト参戦。2012年にカスタマーに販売を行うという。なお、FIA GT4では、GT4ヨーロピアンカップにフェアレディZで参戦するRJNモータースポーツに技術支援を行うとのことだ。
スーパー耐久でもカスタマーチームに対して技術支援をしていくという。