2006年からニュルブルクリンク24時間耐久レースで史上初の4連覇を飾り、名実共にニュルの“王者”と呼ばれていたマンタイ・レーシングが、突如ニュル24時間からの“卒業”を宣言した。
これは、10月末に行われたVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)の最終戦の後に行われたパーティで発表されたもので、来年は顧客のレースサポートのみを行い、グリーンとイエローでお馴染みのエースカーでは今後VLNにも24時間レースにも参戦はしないという。
創立15周年を迎え、2006年からニュル24時間レースで史上初の4連覇。世界中に数多くのマンタイレーシングファンを持ち、イエローとグリーンのポルシェを見る目的だけのためにVLNやニュル24時間レースを楽しみにしていたファンもいるほどだ。
長年ポルシェにニュルのノウハウを教え、技術提携してきたマンタイレーシングだが、ポルシェが2014年からLMP1でル・マンに復帰することもあり、ポルシェのモータースポーツの開発の重点がLMP1へ置かれたことも理由にあるという見方もある。
「マンタイ・レーシングとしての独自の今後の活動予定は全くまだ白紙の状態だ」と語るオラフ・マンタイ代表だが、いつの日かエースカーがニュルへ戻ってきてくれることが願われるところだ。
