アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のチャンピオンチームであるハイクロフト・レーシングは、2011年に向けてLMP1クラスに移行する可能性がありそうだ。ただ、チーム代表のダンカン・デイトンは、2011年の予定はまだ一切確定していないとしている。
ハイクロフトは、2009年にALMSのLMP1クラスでシリーズチャンピオンを獲得。昨年は統合されたLMP1カテゴリーにLMP2マシンのARX-01cで参戦し、連覇を果たしていた。しかし、ハイクロフトのドライバーを務めるデイビッド・ブラバムがオートスポーツ・インターナショナルショーで語ったところによれば、彼はまだ2011年のプログラムについて決定していないと語り、オーナーであるデイトンもこれを認めている。
デイトンは、2010年に戦ったブラバム、サイモン・ペジナウ、マリーノ・フランキッティの残留を望んでおり、さらに、HPDがLMP1に復帰するにあたり、そのプログラムの一部を担いつつ、ル・マン24時間への参戦も希望しているという。
「我々はLMP1マシンがHPDとワース・リサーチによって制作されると知ってとても興奮したよ。プログラムに関してはまだ決まっていないが、希望としてはデイビッド、サイモン、マリーノの3人とALMSのタイトル防衛を果たしたいと思っている。LMP1マシンでね」とデイトン。
「昨年のALMSのチャンピオン獲得と、プチ・ル・マンでのクラス優勝によって、我々はル・マン24時間の自動エントリー権を持っている。そして、HPDはフランスのあの地で(2011年用LMP1マシンの)ARX-01eを走らせたがっているんだ」
「ACOは今季ディーゼル車と、HPDのようなガソリン車との戦力差を埋めようとしている。今回のル・マンではこれ以上ない機会があるかもしれないね」
