オーストラリアのマウントパノラマ・レースウェイで争われたバサースト12時間レースは決勝レースが行われ、ピーター・エドワーズ/ジョン・ボウ/クレイグ・ロウンズ/ミカ・サロ組マラネロ・モータースポーツのフェラーリ458 GT3が優勝を飾った。

 テクニカルなマウントパノラマで争われるバサースト12時間は、近年GT3車両によるエントリーが増え、今季も多くの強豪チームがGT3カーで参戦。そんな中、ニッサン/ニスモにより、ニスモグローバルアスリートチームとしてリック・ケリー/千代勝正/アレックス・バンコム/ウォルフガング・ライプ組ニッサンGT-RニスモGT3が参戦。大いに注目を集めた。

 迎えた予選では、地元の強豪エレバス・モータースポーツが走らせベルント・シュナイダーが乗り込んだ1号車メルセデスベンツSLS AMG GT3がポールポジションを獲得。オーストラリアV8で活躍するリック・ケリーが乗り込んだGT-Rは5番手を獲得した。

 夕闇の中スタートしたレースでは、序盤から接近した戦いが展開されていく。GT-Rはトップグループで周回を重ねていくが、59周目のマクフィリーパーク入口でフェラーリがコンクリートウォールにヒット。オイルを撒いて出口にマシンを止めてしまう。

 ブラインドで、かつ速度の速いコーナーで不運にもその後ろに差しかかったのが、千代がドライブして3番手に浮上していたGT-R。オイルでグリップを失ってしまい、激しくフェラーリにヒット。GT-Rはサイドを大破してしまった。

 このクラッシュで千代はメディカルに搬送されたが、クラッシュしたフェラーリのドライバーとともに怪我はなかった。

「ターン10でイエローが1本出ていたので気をつけて進入しましたが、そのブラインドコーナーを抜けたとたんオイルに乗って滑り、何もできないままこちらを向いて止まっていたクルマに当たってしまいました。クルマは何も問題なく、まさにこれからという時だったので残念です」とクラッシュを振り返った千代。

 レースはその後も緊迫した戦いが続き、終盤のセーフティカーが残り20分で解除に。同一周回が5台という争いとなるが、マラネロ・モータースポーツのフェラーリが欧州の強豪HTPのメルセデスを抑え0.7秒差で優勝を飾った。

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