2012年にメルセデスAMGでF1テストドライバーを務めたサム・バードが、今季のWEC世界耐久選手権に向けてフェラーリに加入することになった。
現在28歳のバードは、12年にメルセデスF1でテストドライバーを務めた後、13年はGP2にロシアン・タイムから参戦してシリーズ2位を獲得。14年はAFコルセのカスタマーカーを駆る形でWECのLM-GTEアマクラスにスポット参戦し、フォーミュラEにも参戦した。そして昨年は、WECのLMP2クラスでG-ドライブ・レーシングの26号車リジェJS P2をドライブし、チャンピオンを獲得している。
今季に向けてバードは、フェラーリのワークスとしてLM-GTEプロクラスを戦うAFコルセに加入。71号車フェラーリ488 GTEをダビデ・リゴンとともにドライブすることになった。
「フェラーリのワークスチームに加入することができて、とてもうれしいよ」とバード。
「小さい時から、フェラーリの跳ね馬を見てきたし、僕にとってはモータースポーツのシンボルだった。だから、そこに自分が携わることができて興奮している」
なお、昨年までAFコルセの71号車をドライブしていたジェイムズ・カラドは今年、51号車でジャンマリア・ブルーニと組むことに。そして、昨年まで51号車をドライブしてきたトニ・バイランダーは、北米のウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップでジャンカルロ・フィジケラと組むことになった。
なおバードは、引き続きDSヴァージン・レーシングからフォーミュラEへの参戦も続けるということだ。