ピレリは、BMWザウバーと契約したニック・ハイドフェルドに代えて、次回のモンツァテストに元ルノーのロメイン・グロージャンを起用することを明らかにした。
14日にザウバーとレース契約を交わしたハイドフェルドは契約開始の17日を前に、今週2日間に渡ってスペインのヘレスでピレリのタイヤテストに臨んでいる。ハイドフェルドはこの2日間でおよそ200周もの距離を走りきり、ピレリでの仕事をすべて終えた。
「我々のタイヤ開発プログラムに対するニックの貴重な貢献に感謝すると共に、彼の今後の成功を祈っている」とピレリのモータースポーツディレクターであるポール・ヘンブリーは語っている。「我々は特定のチームが優位に立つのを避けるために、ニックの契約を解除することを彼と共に決めた」
ヘンブリーは後任となるドライバーにグロージャンの名をあげ、彼の豊富な経験に期待すると述べた。
「モンツァのテストにはロメインを選んだ。彼はGP3タイヤの開発を含め、この短期間に多くの経験を積んでいる。彼なら非常に有益なフィードバックを与えてくれると確認している」
グロージャンは昨年、ネルソン・ピケJr.に代わってルノーから終盤の7戦に出場したがポイントを獲得することはできず、今シーズンはシートを失い、GP2やFIA GT1などに参戦していた。彼は次回のモンツァテストからピレリに合流し、トヨタの2009年型マシンを走らせることになる。