フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、2011年F1に新たに導入されるアジャスタブル・リヤウイングについて、シーズンが始まる前に規則が完全に明確にされることを期待すると述べた。
2011年には今季使用されたFダクトとアジャスタブル・フロントウイングは禁止となり、代わってオーバーテイクを促進するためのアジャスタブル・リヤウイングが新たに導入され、2009年に導入された後2010年には廃止されていたKERSが復活する。
フェラーリは2009年にKERSを使用し、序盤は苦戦していたが、ディ・モンテゼモロはシーズン終盤には問題を解決できていたとして、来季KERSに自信を示している。
「2011年には技術的にさまざまな変化がある」とディ・モンテゼモロ。
「KERSが復活し、ピレリが参戦し、アジャスタブル・リヤウイングが導入される。我々はしっかりしたベースを築いており、それを元に作業を始めることができる。去年の終盤には我々のエネルギー・リカバリーシステムは非常に強力なものだったと考えているからね」
一方、2009年のダブルディフューザー問題を引き合いに出し、新導入されるアジャスタブル・リヤウイングについて、シーズン開始前に規則を明確にする必要があると、ディ・モンテゼモロは述べている。2009年、ブラウン、トヨタ、ウイリアムズが使用したダブルディフューザーに対して、他のチームはレギュレーション違反であると主張したが、FIAはこれを合法と認め、他のチームも遅れて導入することになった。
「リヤウイングについては、レギュレーションが完全に明確化された状態でシーズンをスタートできることを望む。心配はしていないが、2009年の経験は今思っても腹立たしいものだった」