フェラーリの若手育成プログラム、FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の新たな責任者にマッシモ・リボラが就任する見込みとなった。
2009年に将来の跳ね馬ドライバーを養成するためにスタートしたFDAだが、近年ライバルのレッドブルがトロロッソと連携し、セバスチャン・ベッテルやダニエル・リカルド、ダニール・クビアトらをレッドブル・レーシングに昇格させる一方で、スクーデリアは5年以上が経過した今もFDAドライバーの採用に至っていない。
アカデミーの筆頭ドライバーだったジュール・ビアンキを失ったことで、今年夏にはFDAが廃止されるとの噂も流れたが、フェラーリを率いるマウリツィオ・アリバベーネはその噂を強く否定していた。
これまでFDAは、スクーデリアでチームマネージャーも務めたベテランのルカ・バルディセッリがプログラムを指揮していたが、今後は現スポーティング・ディレクターのマッシモ・リボラがバルディセッリの後を引き継ぐといい、今月後半には正式に就任する見込みだという。
現在、FDAにはGP2ドライバーでザウバーF1のリザーブドライバーを務めるラファエル・マルチェッロと、GP3ドライバーのアントニオ・フォッコ、来季F3ヨーロッパ選手権に参戦予定の中国人ドライバー、グアン・ユー・シュー、そして先日、来季ウイリアムズの開発メンバーに加わることが発表されたランス・ストロールという4名が所属している。
過去には、現在フォース・インディアで活躍するセルジオ・ペレスも所属。また、今年のGP2にARTから初参戦し、1勝を挙げる活躍をみせた松下信治も2012年に初の日本人として招待を受け、F3のテストを行っている。