現地時間11月30日に決勝レースが行われたWEC世界耐久選手権の今季最終戦インテルラゴス。レースウィークの予選日に行われたアウディのメディアセッションの際に、ブラジルのモータースポーツ界から、ラインホルト・ヨースト氏とトム・クリステンセンにサプライズギフトが贈られた。

 このプレゼントを計画したのは、ブラジルの自動車連盟で会長を務めるクレイトン・ピンテイロ氏と、ほぼボランティアでブラジルのモータースポーツ史に関してのホームページ『Site de Historia do Automobilismo』(http://www.nobresdogrid.com.br/)を製作しているフラビオ・ピンヘイロ氏のふたり。

 まずヨースト氏に贈られたのは、かつて彼が戦ったインテルラゴスでのレースの写真パネル。彼は1972年、インテルラゴス500㎞レースにドライバーとして参戦。ブラジル人ドライバーのルイス・ペレーラ・ブエノを相手に3時間にもわたる激しいバトルを展開し、最終的には優勝を飾っている。

 ただヨースト氏自身はその際の写真を持っておらず、それを知ったピンヘイロ氏が、サプライズで写真のプレゼントを計画。今回のレースでそのプランが実現したというわけだ。

 またピンヘイロ氏は、クリステンセンの引退表明を受け、ヨースト氏と同時に彼へのプレゼントも計画。ブラジル自動車連盟のピンテイロ会長との相談のもと、同連盟が2010年に設立50周年を記念して20個限定で作った『シーコ・ランディ・メダル』が贈られることになった。

『シーコ・ランディ(CHICO LUNDI)』とは、史上初のブラジル人F1ドライバー、フランシスコ・サコ・ランディの愛称。彼は、1948年と1952年にフェラーリから参戦したイタリアのバーリで優勝。最初の優勝はF1がシリーズとして設立する以前、そして2度目は設立後だったものの、こちらもアンオフィシャルレースでの勝利だった。とは言え、初のブラジル人F1ドライバーであり、F1ウイナーということで、ブラジル人モータースポーツ関係者は彼の話をしているだけで感極まってしまうほどの英雄だという。

 今回クリステンセンに贈られた20個限定のメダルは、これまでジャン・トッドやウィルソン・フィッティパルディ、エマーソン・フィッティパルディ、ウィルソン・フィッティパルディJrをはじめとする8人に贈られており、彼で9人目。この思わぬプレゼントには、クリステンセンも感極まって目を赤くしていた。

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