ブランパン・スプリントシリーズは6日、フランスのノガロで開幕戦の決勝レースが行われ、BMWスポーツトロフィー・チームブラジルのマキシム・マルタン/ディルク・ミューラー組77号車BMW Z4 GT3が優勝を飾った。

 スプリントシリーズと耐久シリーズの2本柱で形成されているGT3カーレース『ブランパンGTシリーズ』。GTシリーズ全体としても今季第1戦目となったスプリントシリーズ開幕戦ノガロには、アウディR8 LMS ウルトラやBMW Z4 GT3、マクラーレン650S GT3、ニッサンGT-R ニスモGT3、メルセデスSLS AMG GT3、ベントレー・コンチネンタルGT3など9車種、計19台がエントリー。ただ、予選日となった5日から波乱の展開となった。

 5日の午前に行われた予選Q1で、今年からベルジャン・アウディクラブ・チームWRTに加入したロビン・フラインス駆る1号車アウディがクラッシュ。昨年のブランパンGTシリーズで王者となったローレンス・バンスールも乗り込むこの1号車だったが、シャシーにダメージを負い、レースを前に週末を終えることとなってしまった。

 その後行われた60分間の予選レースでは、序盤から接触によるスピンなどが起きるが、上位勢は大きなアクシデントなく走行。今季のスーパーGT300クラスでAudi Team Hitotsuyamaの第3ドライバーとしても名を連ねるステファン・オルテリ駆る3号車アウディが一時は8秒もの差を築いて首位を走っていたが、ピットストップ後はマルタン駆る77号車BMWが猛追を見せる。

 終盤のセーフティカー導入により、マルタンの77号車BMWは、首位の3号車アウディの背後にピッタリとつけることになるが、3号車を駆る元GP2ドライバーのステファン・リケルミもポジションを死守。最後まで首位を守り切って予選レースのトップチェッカーを受けた。2位には77号車BMW、3位はWRTの2号車アウディとなった。

 6日に行われた60分間の決勝レースでは、77号車BMWを駆るマルタンが、3号車アウディのリケルミをオープニングラップでパス。その後もハイペースで走行を続け、5秒のマージンを築き上げる。その後、迅速なピットストップにより2号車アウディが一時首位に躍り出るも、ミューラー駆る77号車BMWがコース上で先行。また、オルテリにバトンタッチした3号車アウディも、僚友の2号車をかわし、77号車BMWを追っていく。

 ただ、最後は77号車のミューラーがオルテリの猛攻を僅差で凌ぎ切ってトップチェッカー。コンマ4秒弱の差で3号車アウディが続き、3位に3号車アウディという結果。予選日のクラッシュによりエースカーを欠いたWRTだったが、最終的には残る2台がともに表彰台を獲得する結果となっている。

 ブランパンGTシリーズは、4月11日〜12日のモンツァで、今度は耐久シリーズの開幕戦が行われる。

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