WEC世界耐久選手権第4戦シルバーストンで2位に入ったトヨタ・レーシングのアレックス・ブルツは、今季の残りシーズンで、トヨタTS030ハイブリッドが勝つことができる能力があるだろうと語っている。
デビュー戦となったWEC第3戦ル・マン24時間ではアウディに迫る速さをみせながらも、参戦した2台ともがリタイアを喫したトヨタTS030ハイブリッド。しかし、WEC第4戦ではル・マン同様の速さと6時間を確実に走りきる信頼性をみせ、ライバルであるアウディ勢を1台打ち破り、ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴組の7号車が2位表彰台を獲得した。
ブルツは、シルバーストンでの表彰台フィニッシュという結果により、TS030ハイブリッドがすでに勝利を手にする能力を備えており、今季の残りシーズンのWEC戦において、勝利を手にする可能性があるだろうとしている。ブルツはレース中のペースを上げることが必要だと述べつつも、もしアウディにレースでトラブルが発生すれば、それはトヨタにとってビッグチャンスになるだろうと認めている。
「(シルバーストンでの)僕のファーストスティントで、クルマは完璧だった。バランスも素晴らしかったよ」とブルツはAUTOSPORTに対して語っている。
「その後のレースで、スティントを重ねるごとにバランスは悪くなってしまった。相対的にアウディが良くなっていたようなので、これについては調査を重ねなければならない。ただ、もし我々がプレッシャーをかけ続けることでアウディがバランスを失い、レースをまとめることができなければ、僕たちが勝つことができるはずだ。ただ、それにはわずかな運も必要だけどね」
「レースがどういう展開になるのかも重要だし、現実的に見れば、標高が高いサーキットは僕たちにとって不利になる。サンパウロと富士がそうだ。これはレギュレーションの問題でもあるけどね。どちらにしろ、僕たちはまだ若い。ライバルがミスのないレースをすると、勝つことはとても厳しくなるだろうけどね」
ブルツはまた、ル・マン24時間でトヨタがアウディに迫る速さをみせた時に、今季スポーツカーレースに参戦していないプジョーの穴を埋めることができたと感じたという。ブルツは昨年まで、プジョーの一員としてスポーツカーレースを戦っていた。
「ル・マンでのローダウンフォース仕様で描いていたシナリオと、今のハイダウンフォース仕様でのシナリオは大きく異なる。僕たちは空力面で大きな改善を果たすことができたんだ。全体的に、僕たちはアウディに迫ることができたと思う」
「ただ、アウディの資金力をまだ測りかねるね。ル・マンでもそうだったように、僕たちはシルバーストンでレースをリードすることができた。ただ、僕がアウディの一員だったら、すぐに対抗策をとるだろう」
「でもそれは素晴らしいことで、プジョーがいなくなった後のライバルができたということだ」
WEC世界耐久選手権は次戦、ブラジル・インテルラゴスで9月15日に決勝レースが行われ、その後バーレーンでの第6戦を経て、10月14日には富士スピードウェイで第7戦が開催される。
