OAKレーシングで2013年シーズンのWEC世界耐久選手権を戦ったオリビエ・プラが、14年シーズンも同チームに残留することが分かった。
11年の終わりからチームに加わったプラは昨年、WECのLMP2クラスでランキング2位を獲得。今季はまず、今月3日から行われるデイトナ24時間の公式テスト参加する。OAKレーシングは、デイトナ24時間が開幕戦となるユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)にモーガン・ニッサンの1台体制で参戦する予定だ。
残留決定に関して、プラは次のように語っている。
「OAKレーシングは熱意にあふれていて、ジャック(・ニコレ/チームオーナー)の今後に向けたモチベーションもとても高いんだ。僕もこれまで、チームととても良い関係を築いてきた」
プラは、USCCとWECの混合プログラムの中で、LMP1かLMP2、もしくはその双方を戦うことになるかもしれないと説明しつつ、まだ決定はしていないのだと付け加えた。
「僕がどんなプログラムを担当することになるのか待っているところだけど、すぐにいくつかのニュースが出てくると思うよ」
デイトナテストでは、プラに加え、昨シーズンはGドライブ・レーシングからLMP2クラスに参戦していたロマン・ルシノフもOAKレーシングのマシンのステアリングを握る予定だ。
「ロマンは、チームとエンジニアに関する更なる発見のためにテストを行う。我々はWECに目を向けているんだ」とチームマネージャーのフィリップ・デュマは語っている。
OAKレーシングはデイトナテストで、昨年はグランダム・シリーズに参戦していたグスタボ・ヤカマンもドライバーとして起用。またデュマによると、13年もOAKレーシングに所属していたマーティン・プロウマンと、インディカー・シリーズに参戦しているEJビソもUSCC参戦の可能性があるという。
ただ、OAKレーシングは現在のところ、USCCにモーガン・ニッサンを1台投入すること以外の明確な計画を明らかにしていない。チームオーナーのニコレは昨年9月、LMP2のプログラムはカスタマーチームに任せたい旨を語っており、LMP2カーでワークス体制を敷くかどうかは不透明だ。
また、OAKレーシングの車両製造部門を担うオンローク・オートモーティブは、『リジェ』の名を冠したクローズドボディの新たなLMP2カーの開発に取り組んでいるが、チームが来季のLMP1クラスに投入するとしている新たなマシンに関しては、搭載エンジンが未だ固まっておらず流動的な状態にあると報じられている。