WEC世界耐久選手権などに参戦しているOAKレーシングに、ヘクシス・レーシングを率いていたフィリップ・デュマが加入し、チームマネージャーの役に就くことが分かった。
ヘクシス・レーシングは、2011年にFIA-GT1世界選手権でヘクシスAMRとしてチームチャンピオンに輝くなどGTレースで活躍。ただ、親会社のヘクシス・グループからの援助が途絶えたことなどから今月末でのチーム閉鎖が発表されていた。
一方OAKレーシングでは、これまでチームを率いてきたセバスチャン・フィリップが今季限りでチームを離脱。GP2やGP3に加えブランパン耐久シリーズなどに参戦しているARTグランプリに移籍する。
デュマは、フィリップに代わりチームマネージャーとしてレースオペレーションを担当することになるという。また、同じくフィリップが担当していた経営や金融面に関しては、サージ・ラピエールが執行役員として担うことになった。
「OAKレーシングは、驚くべきシーズンを戦った素晴らしいチームだ。素晴らしいプロジェクトがたくさんある明るい未来が待っており、その挑戦に携われることを誇りに思うよ」とOAKレーシング加入の喜びを語ったデュマ。
チームを離れるフィリップは、OAKレーシングでの挑戦を次のように振り返っている。
「OAKレーシングでの素晴らしい4年間を楽しんだ。ジャック・ニコレに感謝しているよ。レーシングドライバーとしてのキャリアの後、プロフェッショナルとして第2の人生を歩み、耐久レースの世界を知ることができたのは彼のおかげだ」
「今、僕は最初に愛したシングルシーターの世界に戻るチャンスを得た。全く新しい挑戦が僕を待っているんだ」
OAKレーシングは来季WECにおいて、第2戦スパからLMP1クラスに参戦する見込みとなっており、LMP2クラスに関してはプライベーターチームに任せたい意向を示している。また、ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)にLMP2カーで参戦し、シーズン後半にはリジェの名が冠されたクーペタイプのマシンを投入する予定だ。