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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.09.24 00:00
更新日: 2018.02.17 10:33

ベルンハルト「ペナルティは運が尽きたと思った」


ポルシェ919ハイブリッド3連勝を飾る
GTE-Proクラスは2戦連続でワンツーフィニッシュ

 日本.ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のポルシェ919ハイブリッドが、テキサス州オースチンで開催された2015年FIA世界耐久選手権(WEC)の8戦中5戦目となる6時間のレースにおいて、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組がドライブするカーナンバー17が優勝し、3連勝を達成しました。GTE-Proクラスでは、ポルシェ チーム・マンタイがワンツーフィニッシュを果たし、2015年の世界耐久選手権(WEC)後半戦に向けて盤石のスタートを切りました。

 LMP1クラスのもう1台のポルシェ919ハイブリッドを駆るロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(フランス)/マルク・リーブ(ドイツ)組は、長時間にわたってレースをリードしていましたが、テクニカルトラブルにより、クラス5位に終わりました。ポルシェ919ハイブリッドは、2014年のインテルラゴスでの初優勝以降、2015年のニュルブルクリンクでのル・マン優勝を含め、オースチンで合計4勝目となる勝利を挙げました。サーキット・オブ・ジ・アメリカズの暑い夜に手中に収めたこの成功によって、ポルシェの世界選手権マニュファクチュアラー部門におけるポイントは220ポイントとなり、アウディ(184ポイント)に対するリードを広げています。

 F1アメリカGPの舞台としても知られる1周5.513kmのテクニカルなサーキットにおいて、マーク・ウェバー(カーナンバー17)は、スタート直後にチームメイトでありポールポジションからスタートしたニール・ジャニ(カーナンバー18)からリードを奪いました。カーナンバー17は、185周のレースで116周まではカーナンバー18をリードしていましたが、60秒間のストップアンドゴー・ペナルティでそのリードを失いました。その後、カーナンバー18はチェッカーフラッグが振られる35分前まではリードを守りました。しかしオンボード回路の問題でピットストップが長引いたため、後退しました。いずれにせよ、予選での1-2フィニッシュ、最速ラップタイム(118周目にブレンドン・ハートレーが記録した1分47秒436)、そして優勝により改めてポルシェ919ハイブリッドのポテンシャルを証明しました。

カーナンバー17のレース展開:
マーク・ウェバーが2番手からスタートし、第1コーナーでニール・ジャニをオーバーテークします。28周目を終え、ウェバーが最初のピットイン、マシンをブレンドン・ハートレーに渡します。57周目を終えた後、再度ウェバーがコックピットに乗り込み88周目を終えて2回目のピットストップに戻った際、自分のピットで止まり切れず、クルーが押して戻さなければなりませんでした。代わったティモ・ベルンハルトはダブルスティントをこなし、リードを保ち続けました。

116周目を終えた時点で、60秒のストップアンドゴー・ペナルティを消化後は、もう1台のポルシェ919ハイブリッドの後の2位でレースを続けました。119周目を終えて、ベルンハルトは予定通りピットに戻りましたが、コックピットに留まります。148周目を終えた後、ハートレーが再度ステアリングを握りました。171周目の短時間のピットストップで少量の燃料を給油した後、彼はトップでチェッカーフラッグを受けました。

カーナンバー18のレース展開:
ポールポジションからスタートしたニール・ジャニは、マーク・ウェバーのアタックによって2位に後退しました。27周目を終えて、彼はマシンをマルク・リーブに託し、57周目からロマン・デュマがコックピットに座ります。このフランス人ドライバーは、「フルコース・イエロー」の間、前方の遅い車両のためタイムをロスしました。先を走るもう1台のポルシェ919ハイブリッドに30秒遅れて、デュマは86周目を周回した後ジャニと交代しました。もう1台のポルシェ919ハイブリッドがストップアンドゴー・ペナルティでピットインしている間に、スイス人のジャニがリードを奪い、118周目で給油を行いました。
148周目を終えた後、デュマが再度ドライブしましたが、レースをリードしていた167周目に電気系統のトラブルのため、ピットに戻り最終ラップまでコースに戻ることができませんでした。


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