中国人ドライバーのホー・ピン・タンが、今年のル・マン24時間にKCMG(クゥン・チン・モーター・グループ)から出場することが明らかになった。
タンは、2010年に当時のルノーF1チームにサードドライバーとして加入し、中国人初のF1チームドライバーを務めた経験をもつほか、2011年にはインディカー・シリーズにも同様に出場を果たしている。
彼は、6月23日に決勝レースが行われる伝統の耐久レース、第81回ル・マン24時間にKCMGトリオのひとりとして出場。チームメイトは日本のレース界でも活躍したアレキサンドレ・インペラトーリとマシュー・ホーソンとなる。
タンは、中国チームとして初のル・マン24時間出場を果たすKCMGとともに歴史の一歩を踏み出せることを楽しみにしているという。
「KCMG入りに加え、世界で最も魅力的なレースイベントへの出場をオファーされたことには、すごく感激しているよ」
「KCMGは、ル・マン24時間に出場する初の中国チームになるだろう。今年6月のイベントはすばらしい名誉として歴史の一歩に刻まれるんだ」
「僕はモナコのストリートコースとインディアナポリスでレースをしている。マジック3を達成することはレーシングドライバーの夢なんだ」
KCMGは今年1月、スポーツカーレース向けにモーガンLMP2シャシーを製作、販売しているOAKレーシング/オンローク・オートモーティブからモーガンLMP2を購入し、今月行われたWEC開幕戦シルバーストンではLMP2クラスを6位(12台)でフィニッシュ。チームは8月に全4戦のスケジュールで開幕するアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)にも参戦を予定している。