ポルシェAGは、2012年のル・マン24時間やFIA世界耐久選手権(WEC)、LMS/ALMS向けのカスタマーレーシングモデル、911 GT3 RSRの2012年版を公開した。
ここ数年、LM-GTEクラスではフェラーリ430/458にやや押され気味のポルシェが、起死回生を目指しデリバリーをスタートさせる新型911 GT3 RSRは、フロントおよびリアのホイールアーチの膨らみにあわせて、フロントおよびリアのパネル、ドアシル、ホイールアーチカバーを変更。エアロダイナミクスをさらに完全なものとするため、吸気の取り回しも一新されているという。これまでのエンジンフードのエアスクープに代わり、リヤサイドセクションに911ターボのような開口部が設けられている。
また、全幅は48mm拡大されたほか、フロントホイールの直径は30mm拡大されて680mmに。ポルシェ製シーケンシャル6速トランスミッションは、ステアリングホイールに備わるパドルシフトを介して操作される。
「これは、カスタマーチームが期待するとおりの技術的に完成した高性能レーシングカーだ。世界のGTカテゴリーや耐久レースにおいて高い戦闘力を発揮するだろう」と、ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは断言する。
「我々のテストプログラムは現在、さまざまな国際サーキットで全力で進められているが、911 GT3 RSRのパフォーマンスとドライバビリティには満足している」
