WEC世界耐久選手権に参戦しているポルシェは、今季のLMP1クラスに投入する919ハイブリッドについて、ハイブリッドシステムのエネルギー放出量を6MJとしたことを明らかにした。
LMP1クラスで新たな車両規則が導入される今季に向けて、新型車両の919ハイブリッドを開発し、2台体制で耐久レースの最高峰クラスに復帰したポルシェ。マシンの技術的な詳細も明かしているものの、1周あたりに放出するエネルギー量については正式なアナウンスを行っておらず、4段階のうち最大となる8MJを採用する意向を示していた。
ただ、今回ポルシェが明らかにしたところによると、今季の919ハイブリッドは、6MJでホモロゲーションを取得したということだ。
「我々はそれが可能なのかを確認するためにシステムをデザインしたんだ」と、語るのはポルシェLMP1のテクニカルディレクターを務めるアレックス・ヒッチンガー。
「ただ、そのシステムでは8MJを本当に実現することはできなかった。それが6MJでホモロゲーションを取得した理由だよ」
これにより、919ハイブリッドとトヨタTS040ハイブリッドが6MJ、アウディR18 e-トロン・クワトロが2MJで今季を戦うことになった。また、まだ公には発表されていないものの、FIAとACOは、序盤3戦の1周あたりの燃料使用量について、すでに各チームに伝達しているということだ。