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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.05.21 00:00
更新日: 2018.02.17 08:07

ポルシェ、3台で臨むル・マンのオペレーション


プレスインフォメーション
2015年5月20日

3台のポルシェ919ハイブリッドとレースオペレーション

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)が参戦するル・マン24時間は長時間におよびますが、レースに辿り着くまでの道はそれよりもずっと長く続きます。5月18日、ポルシェチームは、フランス北西部にあるル・マンのパドックでその準備を開始しました。12名の先発隊が、ガレージ後方に2階建てのスチールホールと、パーツやその他備品の保管場所およびドライバーのためのコンテナビルディングを設置しています。

 5月27日にチームトラックが、ヴァイザッハからサルト県まで800kmの長旅に出発します。8チームのメンバーが3台の919ハイブリッドのガレージの準備をします。同時に別のチームが、パドック内のチームおよびメディアホスピタリティー、新しいポルシェ・エクスペリエンスセンターのゲストホスピタリティー、ビレッジと呼ばれるファンエリア、ポルシェ・カーブのゲストラウンジ、ガレージ上部の部屋を設置します。さらに、ポルシェ本社からの750名の従業員用に仮設宿舎が準備されます。従業員たちは、未来の市販スポーツカーのテクノロジーを備えたポルシェ車両が、究極の挑戦に立ち向かうのを応援するためにやってきます。最高出力約1000PSを発生するパワフルなハイブリッドレーシングカーは、革新的なパワートレーンエンジニアリングのための理想的な開発プラットフォームが具現化されたマシンです。

 3台の919ハイブリッドを走らせるために要求されるすべてのものが、5月31日の公式プレテストに必要です。13日後にル・マン24時間レースがスタートするときには、120名のチームメンバー、49ヶ国2,500名の報道陣、および270,000名の観客がサーキットに集まります。

 LMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーの指揮の下、チーム監督のアンドレアス・ザイドルがすべての作戦を任されています。ガレージ前部にある「宇宙ステーション」とチーム内で呼ばれ、すべての情報が集まる中枢部がレース中の彼の居場所です。ザイドルの横で働くのはニュージーランド出身のクルーチーフ、アミエル・リンゼイです。リンゼイは、レースエンジニアと協力して、無線を介して19名のメカニックに仕事を割り当てます。彼はメカニックたちに、次に装着するタイヤセット、給油する燃料の量、そしてピットストップ中に行うべきことを知らせます。ザイドルは、無線で車と連絡し、ピットチャンネルと“Interkomm”チャンネルを使用してエンジニアと連絡を取ります。ドライバーのコメント、車両の調子、タイヤの選択、ピットストップ戦略、天候やライバルの様子などを鑑みて、ザイドルがすべての決断の中心となります。彼は平静を保ち、あらゆる種類の情報を伝え、瞬時に決定しなければなりません。ザイドルは次のことを十分に承知しています。