WEC世界耐久選手権に参戦しているポルシェは、シーズン後半戦に向けてLM-GTEプロクラスのドライバーラインナップを変更することを明らかにした。
今季からLMP1クラスにも参戦しているポルシェだが、昨年まで参戦していたLM-GTEプロクラスでも、ポルシェ・チーム・マンタイとして引き続き2台のポルシェ911 RSRを投入。フェラーリ、そしてアストンマーチンとの三つ巴のバトルを繰り広げている。
今回ポルシェは、今月のWEC第4戦オースティンから始まるシーズン後半戦に向けて、ドライバーの組み合わせを変更することを発表。91号車はヨルグ・ベルグマイスター/リチャード・リエツの組み合わせ、92号車はフレデリック・マコウィッキ/パトリック・ピレの組み合わせに変更された。
91号車をドライブしていたピレが92号車に移動し、91号車ではピレに代わってリエツが加わった形だ。なお、前半戦で92号車をドライブしていたマルコ・ホルツァーは、今後に向けたテストと開発に専念することになるという。
ただ、91号車に加わったリエツは、先月のユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)バージニア戦でのクラッシュで腕を負傷。現在も回復中であるため、オースティン戦では万全を期す形でニック・タンディも91号車のドライバーにラインナップされることになった。
「戦略的な要因により、911 RSRのドライバーラインナップを再編成したんだ」と語るのはポルシェ・モータースポーツを率いるハルトムート・クリステン。
「これにより、シーズン残りのレース、そしてWECのタイトル争いにおいても非常に良い位置につけることができるはずだ」
「マルコ・ホルツァーは素晴らしいテストドライバーだ。彼には残りのシーズン中、今後のワークス車両、そしてカスタマー車両の開発ドライバーとして、チームをサポートしてもらうことになる」