世界耐久選手権(WEC)第8戦サヒール/バーレーン

シーズン最終戦でポルシェが表彰台を獲得

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のポルシェ911 RSRは、世界耐久選手権(WEC)デビューシーズンの最終戦をボディウム フィニッシュで飾りました。11月30日(土)にバーレーンで開催された6時間レースで、ポルシェのワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ピレ(フランス)組は、911 RSRをドライブして激戦のGTE-Proクラスで2位に入賞しました。

 これに先立ち、同じくワークスドライバーのマルク・リーブ(ドイツ)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組がシーズン初となるポールポジションを獲得し、このヴァイザッハで開発、生産され、さらに最適化されたレーシングカーのポテンシャルを証明しました。2014年のレースシーズンも、この最終戦に登場したのと同様の技術的変更を施した911 RSRで参戦します。

 レースの大部分が日没後に行われたバーレーン・インターナショナル・サーキットのレースでは、パトリック・ピレがGT部門の後続を大きく引き離しました。スタート後1時間、彼はカーナンバー91のポルシェ911 RSRでライバルの追撃をかわし続け、最初のピットストップまでリードを守り続けました。シーズン初勝利がかかったバトルで、彼とイェルク・ベルクマイスターはフェラーリとの目が離せない一騎打ちを展開、しかし最後は僅差の二位に甘んじる結果となりました。これは、このポルシェ ワークスドライバー達にとってル・マン、サンパウロ、富士スピードウェイおよび上海に続き、5回目の表彰台となりました。

 しかし、マルク・リーブ/リヒャルト・リーツ組は、この砂漠のサーキットでは不運に見舞われました。わずか4周目で、今年のル・マンの勝者達は今シーズン2勝目の望みを絶たれました。2台目の911 RSR(カーナンバー92)のスターティングドライバーを務めたリヒャルト・リーツは、前方でスピンしたライバルに運悪く衝突され、損傷したリアホイールの交換のためにピットインを余儀なくされました。これでラップリーダーから周回遅れになりました。その後安定して速いペースで周回を重ね、ピットストップもすべてスムーズに運びましたが、レース中にギャップを埋め切ることはできず、結果クラス4位でレースを終えています。

ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンのコメント
「結局、それなりに納得のできるシーズンの締め括りとなりました。最適化を施した911 RSRは好調でした。カーナンバー92が4周目で衝突されたのが非常に残念です。アクシデントで多少ムードが翳りましたが、チーム全員、特にドライバーの完璧なパフォーマンスに対して感謝の意を表したいと思います。マルクは体調が悪かったにもかかわらず、尊敬に値するドライビングを見せてくれました。911 RSRのデビューシーズンのハイライトは、ル・マンでの信じられないようなワン・ツー・フィニッシュです。シーズン始めは、ある程度の苦労がありましたが、その後は調子が上がってきました。この状態から来シーズンにつなげて行ければ、2014年はポルシェにとってすばらしいシーズンになるでしょう」

パトリック・ピレ(#91)のコメント
「新しいクルマで、いきなりの2位はよい結果だと思います。911 RSRのハンドリングは本当に優れたものでした。私達が勝てなかったのは、スティントの終盤にかけてタイヤの状態が悪化して僅かな時間をロスしたためでした。それでも、満足できるシーズン最終戦になりました。今から2014年シーズンを愉しみにしています」

イェルク・ベルクマイスター(#91)のコメント
「残念ながら、優勝には届きませんでした。スティントの最初はペースを作ることができましたが、タイヤの状態が悪化しました。冬の間に取り組まなければならないいくつかの課題があります。それをクリアして、また来シーズン、ベストを尽くします」

マルク・リーブ(#92)のコメント
「残念なレースとなってしまいました。ポールポジションからスタートすれば、トップでフィニッシュするものです。今日の結果は、我々のミスによるものではありません。スタート直後にLMP2のドライバーが911 RSRに衝突し、リヒャルトはパンクした状態で1周ドライブしなければならず、多くの時間を失いました。スピードはトップクラスでしたから、なおさら残念でなりません。チャンスが誰かのせいで潰されるのは、本当に苦々しく感じるものです。感染症による体調不良のため、個人的に非常に厳しいレースでしたが、予定されていた2回のスティントをこなせたことについては満足しています。必要なときに信頼できるすばらしいチームメートがいるのは、本当に喜ばしいことです」

リヒャルト・リーツ(#92)のコメント
「私たちのクルマは、予選でも決勝でも非常に速く、そのパフォーマンスを証明しました。タイヤは前回の上海戦より相当長持ちしましたが、これについてはまだ改善の必要があります。最初のスティントで衝突されたのは不運でした。あれがなければ、絶対にもっとよい結果を出すことができたはずです。しかし、このようなことは前向きに捉える必要があります。来シーズンに向けてすばらしいクルマが与えられています。ですから、2014年には、あらゆることが可能です。マルクの体調が100%ではなかったので、今日は私が少し協力しました」

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