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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.10.23 00:00
更新日: 2018.02.16 12:11

ポルシェドライバー、ALMS最終戦で5位入賞


プレスインフォメーション
2012年10月23日

アメリカン・ル・マン・シリーズ第10戦、ブラセルトン

ポルシェ ドライバーがシーズン最終戦で5位入賞

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバーであるイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)/パトリック・ピレ(フランス)組は、米国ジョージア州にある数々のストーリーを生んだロードアトランタサーキットで開催されたアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のシーズン最終戦であるプチ・ル・マンにおいて、フライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRを駆り、ストップアンドゴー・ペナルティが課されたにも関わらず、1,000マイルの過酷なレースのGTクラスで5位に入賞しました。

「オーバーテークしようとしてフェラーリに並びかけたときイン側を閉めてきたため、私は芝に押し出されたのです。ペナルティを課された理由は全く理解できませんが、いずれにしてもレースディレクターはそういう判断を下し、私たちのレースは台無しになりました」。とイェルク・ベルクマイスターは自身が受けたペナルティについて語りました。

「チャンピオンシップ2位をこのようなかたちで逃すのは、もちろん苦い経験です」とポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンが語っています。「各チームおよび各ドライバーが、全力で戦いましたが、それでも十分ではなかったということです」。パトリック・ピレは、「私達は表彰台を目指して猛烈な走りをしましたが、終盤にかけてクルマをコントロールすることが困難になりました」と続けました。今シーズン、ライムロックで優勝、イェルク・ベルクマイスターとともに3戦で2位に入っているパトリック・ロングは、すでに来シーズンを見据えています。「最後の6戦では、私達が最高ポイントを獲得しています。これを考えると、私は将来を楽観的に見ることができます。今日も、イェルクに与えられたペナルティがなければ、簡単に表彰台を獲得できていたでしょう。チーム全体ができることをすべてして、優れた作戦でレースを続けることができましたが、アクシデントの後、クルマの速さが十分ではありませんでした。それでも、私達にとってはいいシーズンでした」。

 ファルケンタイヤ911 GT3 RSRをドライブするポルシェのワークスドライバー、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)とチームメートのブライアン・セラーズ(米国)およびマルティン・ラジンガー(オーストリア)は6位でレースを終えました。「私達は、今日の結果に満足しています」とヘンツラーが話しています。「私達のピットストップはすばらしく、ピットに入るタイミングも完璧でしたが、トップグループのペースについて行くことができませんでした。ファルケンは冬のシーズンオフ中にさらにタイヤの開発を進め、来年のセブリングのシーズン開幕戦までには大きな進歩を果たしていることを私は確信しています」。

 セズ・ニーマン(米国)およびニック・タンディ(イギリス)とともにフライングリザードポルシェをドライブしたポルシェのワークスドライバー、マルコ・ホルツァー(ドイツ)は7位でフラッグを受け、「私達は、決勝では予選よりいいペースを出せました。コースアウトして多くのタイムを失いましたが、何とか順位を取り戻すことができました。私は、今シーズン初めてアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)にフル参戦しましたが、特にエルカートレイクでのポールポジションはすばらしい経験になりました」と述べています。

 ポルシェのワークスドライバーであるリヒャルト・リーツ(オーストリア)は、ポールミラーレーシング911 GT3 RSRのレギュラードライバーであるサシャ・マーセン(ドイツ)およびブライス・ミラー(米国)をサポートしました。彼は、チームが10位となったことについて、「私達は、何度も早めのタイヤ交換のためピットインする必要があり、そこでタイムをロスしました。ですから、私達の仕事はクルマを何とか無事にゴールさせることでした。このチームでは、本当に興味深い経験をさせてもらいました」とコメントしています。

 ポルシェ・モービル1・スーパーカップに参戦しているクーバ・ギアマツィアク(ポーランド)は、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のデビューをGTCクラス優勝で飾りました。彼は、エンリケ・シスネーロス(メキシコ)およびマリオ・ファルンバッハ(ドイツ)とともにポルシェ 911 GT3カップを駆り、この勝利を手にしました。

 プチ・ル・マンは、欧州のル・マン・シリーズ(LMS)の最終戦でもありました。IMSAパフォーマンスチームが投入したポルシェ911 GT3 RSRで、ニコラ・アルマンド/ライモン・ナラック/アンソニー・ポンのフランス人トリオがGTE Amクラス優勝、ヨーロッパ版のアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)で総合優勝を果たしました。ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは、「タイトルを目指して10時間のレースをミスなしで戦うのは至難の業です。このような成果を上げたチームに感服せざるを得ません」とコメントしました。

レース結果
GTクラス
1. シャープ/ファン・オーバービーク/ビランダー(米国/米国/フィンランド)組、フェラーリF458イタリア、375周
2. マグナッセン/ガルシア/テイラー(デンマーク/スペイン/米国)組、シボレーコルベット、375周
3. J.ミューラー/オーバーレン/サマートン(ドイツ/米国/米国)組、BMW E92 M3、374周
4. D.ミューラー/アルツェン/サマートン(ドイツ/ドイツ/米国)組、BMW E92 M3、373周
5. ベルクマイスター/ロング/ピレ(ドイツ/米国/フランス)組、ポルシェ911 GT3 RSR、373周
6. ヘンツラー/セラーズ/ラジンガー(ドイツ/米国/オーストリア)組、ポルシェ911 GT3 RSR、372周
7. ホルツァー/ニーマン/タンディ(ドイツ/米国/イギリス)組、ポルシェ911 GT3 RSR、369周
10. マーセン/ミラー/リーツ(ドイツ/米国/オーストリア)組、ポルシェ911 GT3 RSR、367周

GTCクラス
1. ギアマツィアク/ファルンバッハ/シスネーロス(ポーランド/ドイツ/米国)組、ポルシェ911 GT3カップ、356周
2. ディグルダ/パンペリー/カナッシュ(ベネズエラ/米国/米国)組、ポルシェ911 GT3カップ、351周
3. コラール/グティエレス/ヘドランド(フランス/メキシコ/米国)組、ポルシェ911 GT3カップ、351周
ポイントスタンディングス

GTクラス
ドライバー部門
1. オリバー・ギャビン、トミー・ミルナー(シボレー)146ポイント
2. スコット・シャープ、ヨハネス・ファン・オーバービーク(フェラーリ)123ポイント
3. ジャン・マグナッセン、アントニオ・ガルシア(シボレー)121ポイント
4. ディルク・ミュラー(BMW)112ポイント
5. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)111ポイント
6. ビル・オーバーレン/イェルク・ミュラー(BMW)107ポイント
7. ジョーイ・ハンド(BMW) 91ポイント
8. ウォルフ・ヘンツラー、ブライアン・セラーズ(ポルシェ)81ポイント
9. サシャ・マーセン、ブライス・ミラー(ポルシェ)55ポイント
10. セズ・ニーマン(ポルシェ)53ポイント
12. マルコ・ホルツァー(ポルシェ)46ポイント

マニュファクチュアラー部門
1. シボレー、187ポイント
2. BMW、155ポイント
3. ポルシェ、153ポイント
4. フェラーリ、149ポイント

チーム部門
1. コルベットレーシング(シボレー)、187ポイント
2. BMWチームRLL(BMW)、150ポイント
3. エクストリーム・スピード・モータースポーツ(フェラーリ)、125ポイント
4. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)122ポイント
5. チームファルケンタイヤ(ポルシェ)81ポイント
6. ポールミラーレーシング(ポルシェ)、55ポイント


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