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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.09.18 00:00
更新日: 2018.02.16 11:25

ポルシェドライバー達がALMSの選手権で前進


プレスインフォメーション
2012年9月18日

アメリカン・ル・マン・シリーズ第9戦アルトン(米国)

ポルシェのドライバー達がチャンピオンシップで前進

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバーであるイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組は、米国バージニア州アルトン近郊のバージニア・インターナショナル・レースウェイで初開催となったアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第9戦においてフライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRを駆り、GTクラスで2位を獲得しました。

 今シーズン、ライムロックで優勝しているベルクマイスター/ロング組は、チャンピオンシップのドライバー部門でランキング3位に浮上しました。マニュファクチュアラー部門でも、ポルシェはBMWを抜いて2位となっています。

「このレースは、スタート直後から本当に大変でした。私達が最初のピットストップでもう少し幸運に恵まれていれば、最後は間違いなく接戦になったはずです」とイェルク・ベルクマイスターは述べています。ベルクマイスターはスタート直後の第1コーナーで発生した多重クラッシュを無事に切り抜けたのです。「危ういところでした。ポジションを2つ上げたところでコースが塞がれ、それをかわすためにコース脇のグラベルを走らなくてはなりませんでした」。「セーフティカーが出る直前という最悪のタイミングでピットインし、遅れをとってしまったのです」。パトリック・ロングは「2位という結果には満足しています。私達にとって非常に都合の悪いタイミングでセーフティカーが出た後、12位から追い上げることができました。今年はあらゆる問題を経験してきただけに、最終戦が行われるロードアトランタサーキットにおいてランキング2位でシーズンを締めくくることができたら最高でしょう」と語っています。

 フライングリザードモータースポーツのもう1台のポルシェ911 GT3 RSRに乗るマルコ・ホルツァー(ドイツ)は、彼自身にとってアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)で最高のレースのひとつを満喫しました。チームオーナーのセズ・ニーマン(米国)と組み、バージニア・インターナショナル・レースウェイでの初めてレースに臨んだポルシェのワークスドライバーは、4時間のレースのうち3時間以上をコックピットの中で過ごし、BMWやコルベットなどの強豪を見事に抑えたのです。この素晴らしいパフォーマンスにより、彼は5位に入賞しました。「6番グリッドからのスタートでしたが、第1コーナーでのクラッシュを避けるためにグラベルを走らざるを得ませんでした。しかし幸運なことに、問題なく切り抜けることができました」と彼はコメントしています。 「その後、2位まで順位を上げる中で、レースにおけるファステストラップも記録しました。マシンのハンドリングは素晴らしく、最初のスティントはとても楽しめました。セズから再びコックピットを引き継いだ時は順位が下がっていましたが、数台のライバルを抜いて5位でフィニッシュすることができました。チームは、今日も驚くほど見事なピットストップ作業でサポートしてくれました」。

 前戦のボルチモアで優勝したワークスドライバーのウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)と彼のアメリカ人チームメイトであるブライアン・セラーズは、ファルケンタイヤ・チームのポルシェ911 GT3 RSRで出場し、7位でチェッカーを受けました。 「今日は私達にとって完璧ではありませんでした」とウォルフ・ヘンツラーは振り返ります。「ライバルよりも頻繁にピットインしなくてはならず、それが2、3周の遅れにつながりました。しかし、結局のところ、私達が他の大部分のチームのようにここでテストをしなかったことが不利に働きました」。ポールミラーレーシングの911 GT3 RSRのサシャ・マーセン(ドイツ)/ブライス・ミラー(米国)組は、10位でレースを終えました。GTCクラスで優勝したのは、ポルシェ911 GT3カップに乗るクーパー・マクニールとレー・キーンのアメリカ人コンビでした。この勝利により、クーパー・マクニールは、早々とGTCクラスのシリーズチャンピオンを獲得しました。

 アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)の第10戦「プチ・ル・マン」は、10月20日に米国ジョージア州ブラセルトンのロードアトランタサーキットで開催されます。

レース結果
GTクラス
1. ギャビン/ミルナー組(イギリス/米国)、シボレーコルベット、126周
2. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、126周
3. シャープ/ファン・オーバービーク組(米国/米国)、フェラーリF458イタリア、126周
4. J. ミュラー/オーバーレン組(ドイツ/米国)、BMW E92 M3、126周
5. ホルツァー/ニーマン組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、125周
6. スウィードラー/ベル組(米国/米国)、ロータスエヴォーラ、124周
7. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、123周
10. マーセン/ミラー組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、98周

GTCクラス
1. キーン/マクニール組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、118周
2. シスネロス/ブレークモレン組(米国/オランダ)、ポルシェ911 GT3カップ、118周
3. カミング/ヴァリアント組(カナダ/カナダ)、ポルシェ911 GT3カップ、118周

ポイントスタンディングス
GTクラス
ドライバー部門
1. オリバー・ギャビン、トミー・ミルナー(シボレー)146ポイント
2. ジャン・マグナッセン、アントニオ・ガルシア(シボレー)101ポイント
3. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)99ポイント
4. スコット・シャープ、ヨハネス・ファン・オーバービーク(フェラーリ)99ポイント
5. ディルク・ミュラー(BMW)98ポイント
6. ビル・オーバーレン、イェルク・ミュラー(BMW)90ポイント
7. ジョーイ・ハンド(BMW)91ポイント
8. ウォルフ・ヘンツラー、ブライアン・セラーズ(ポルシェ)71ポイント
9. サシャ・マーセン、ブライス・ミラー(ポルシェ)50ポイント
10. セズ・ニーマン(ポルシェ)45ポイント
11. マルコ・ホルツァー(ポルシェ)38ポイント

マニュファクチュアラー部門
1. シボレー、167ポイント
2. ポルシェ、141ポイント
3. BMW、138ポイント
4. フェラーリ、125ポイント

チーム部門
1. コルベットレーシング(シボレー)、167ポイント
2. BMWチームRLL(BMW)、133ポイント
3. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)、110ポイント
4. エクストリーム・スピード・モータースポーツ(フェラーリ)、101ポイント
5. チームファルケンタイヤ(ポルシェ)、71ポイント
6. ポールミラーレーシング(ポルシェ)、50ポイント


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