WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦しているポルシェは、今年初となる919ハイブリッドでのテストをアブダビで5日間にわたって実施したことを明らかにした。
2014年からWEC/ル・マン24時間のトップカテゴリーへと復帰を果たしたポルシェ。参戦2年目となる15年に向けては、昨年同様に919ハイブリッドと名付けられたマシンを投入することを発表しており、今回のテストを控えた16日には、ライバルたちに先駆けて15年仕様の画像も公開している。
18日〜22日の5日間、ヤス・マリーナ・サーキットで行われたこのテストには、チームのレギュラードライバーとして名を連ねるティモ・ベルンハルトとニール・ジャニに加えて、ポルシェのGTプログラムを戦うフレデリック・マコウィッキとニック・タンディ、GTプログラムに加入したばかりの若手、アール・バンバーも参加。5名で合計4092kmを走破したということだ。
「昨年の12月15日にバイザッハで行ったシェイクダウン後、実際のレース環境でシステムや部品をチェックする初めてのテストだった。前半はセットアップ、後半はロングランのプログラムに時間を費やしたよ。ミシュランとともに行ったタイヤテストも満足いくものだった」とテストを振り返るのはチーム監督を務めるアンドレア・ザイドル。
「2015年モデルの919ハイブリッドは順調に仕上がっている。すべては私たちのプラン通りだ」
ポルシェは、今年2度目のテストを2月8日〜12日にバーレーンで実施することも明かしている。次回のテストには、ロマン・デュマ、ブレンドン・ハートレー、マルク・リープ、マーク・ウェバーの4名のレギュラー陣とともに、ル・マンで3台目のマシンをドライブするニコ・ヒュルケンベルグも参加する予定だ。