マクラーレンのチームボス、マーティン・ウィットマーシュは、彼のチームは早ければ中国GPにも、“レッドブル・レーシングと同様に”車高制御システムを導入する可能性があると認めた。レッドブルはこのシステムの使用を否定している。
BBCに対してウィットマーシュは、この技術は違法であり、使用してはならないと考えていたが、レッドブル・レーシングは採用しているので、マクラーレンとしてもこのデザインと開発を推し進めると述べた。
レッドブル・レーシングのマシンは燃料が少ない状態において低い車高で走ることができるように見え、それは予選で大きなアドバンテージになるという指摘がなされている。セバスチャン・ベッテルは開幕から2戦連続でポールポジションを獲得した。そういった効果を持つデバイスが合法であるかどうかは疑問視されているが、ライバルチームたちも同様の効果を狙える手段を探りたいと考えている。
完全なアクティブライドサスペンションは1993年以来禁止されているが、ラチェットを使用したシステムは現在のレギュレーションでは合法と見なされるようだ。
レッドブル・レーシングはRB6にそういったシステムを採用してはいないとして、ウワサを否定しているが、ウィットマーシュはマクラーレンは中国GPでの実戦投入を目標にして、開発を推し進めると述べた。
「数カ月前にエンジニアに『こういったシステムを考えているんですが』と言われたら、『それは実際には許可されるものではないと思う』と答えていただろう」とウィットマーシュはメルボルンで報道陣に対してコメントしている。
「だがレッドブルや他のマシンは予選において、決勝で燃料を大量に積むことを想定した車高よりも低い車高で走れるようだ」
「したがって、そういったシステムが合法であると考えられているという証拠が存在することになるので、もしそうであれば、我々もできるだけ早く取り入れたい。これを検討するひとつのチャンスが訪れたので、今はこのシステムの開発にハードワークをもって取り組んでいる」