メルセデス・ベンツが、現在開発中の2014年のF1エンジンの印象を語り、写真を公開した。

 2014にF1エンジン規則が大きく変わり、1.6リッターV6ターボエンジンが採用されることが決まっている。
 現在ダイナモメータでテストを行っているメルセデスは、新エンジンの写真を公開し、その印象を語った。

 現在のV8エンジンと比べて音が魅力的でなくなるのではないかとの推測もなされているが、メルセデス・ベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンズのマネジングディレクター、アンディ・コーウェルは、それを打ち消した。

「エンジンの音は大きいはずだ。スイートなサウンドになると思う」とコーウェルは11日に語った。
「回転数が上がる。ターボチャージャーは125,000rpmに達し、音は大きい。ダイナモの横に立っていると、静かとはとても言えない。防音具が必要だ」
「また、レースに新しい性質がもたらされることになるだろう。ドライバーたちはクルマと燃料エネルギーから最大限の力を引き出すための考え方が必要になってくる」
「新エンジンは、特にコーナー出口でのトルクが大幅に増す。マシンはコーナーからの立ち上がりでグリップを上回るパワーを発揮するため、皆楽しめるだろう」
「また、新エンジンによってF1が再びテクノロジーの最先端に戻ることになる。これはファンが望んでいることだ」

 昨年、レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューエイは、2014年の戦いにおいて新エンジンが大きな役割を果たすことになると語った。コーウェルは、程度は予想できないものの、エンジンの影響が拡大するのは間違いないだろうと述べている。
「我々はモータースポーツにおけるエンジンの重要性を復活させようとしているが、どの程度そうなるのかは2014年になるまで分からない。しかし影響力が増すのは確かだ」

 新エンジンは現在と同様の750hpを生むが、エネルギー回生システム(ERS)による割合が増える。
 現在KERSは1周あたり80hpを生み、これは6.7秒に相当するが、新たなERSは1周あたり161 hp(33.3秒相当)を生む。
 コーウェルは「今はKERSなしに速さを発揮することは難しい。2014年にはERSなしにレースをするのは不可能になるだろう」と語っている。

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