WEC世界耐久選手権は、今季最終戦バーレーンの直後となる11月22日に行うルーキーテストの暫定エントリーリストを発表した。4クラス合計14台が参加するこのテストでは、ポルシェ919ハイブリッドのドライバーとして、インディカー・シリーズで今季最終戦までチャンピオンを争ったファン-パブロ・モントーヤも名を連ねている。
このルーキーテストは、WECや主要な耐久レースのカテゴリーから、WECのプロモーターが3名のドライバーを選出し、LMP1車両のドライビング経験を提供するという初の試み。選出されたのは、サム・バード、リッチー・スタナウェイ、ミッチー・エバンスの3名となった。
今季はG-ドライブ・レーシングからWECのLMP2クラスに参戦しているバードはトヨタTS040ハイブリッド、JOTAスポーツからスパ戦やル・マン24時間のLMP2クラスを戦ったエバンスがポルシェ919ハイブリッド、そしてWECのLM-GTEプロクラスにアストンマーチン・レーシングから参戦しているスタナウェイがアウディR18 e-トロン・クワトロを、それぞれドライブすることになった。
選出されたドライバーは、そのマシンを最低でも30周ドライブすることができる。また、参加する各マニュファクチャラーに関しても、希望すれば追加のドライバーのテストも行うことができる。
そんな中モントーヤは、エバンスとともにポルシェをドライブすることになった。今年の第5戦オースティンにポルシェのゲストとして姿を見せていたモントーヤは、今週シュツットガルトでシート合わせを行ったということだ。
またトヨタも、レギュラードライバーを務めるマイク・コンウェイを、チェック走行のためのドライバーとしてこのテストに起用している。アウディに関しては、現在のところスタナウェイの名前しか記されていない。LMP1クラスでは、プライベーターのバイコレスもエントリーリストに名を連ねているが、ドライバーは空欄となっている。
LMP2クラスでは、ストラッカ・レーシングのギブソン015S・ニッサンにGP3参戦経験をもつルイス・ウイリアムソンが、シグナテック・アルピーヌのアルピーヌA450b・ニッサンにはF3ドライバーで、LMP2車両のテスト経験をもつマット・ラオがドライバーとして名を連ねている。
またテストには、今季のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)を戦ったLMP2チームのAFレーシングも名を連ねているほか、LM-GTEプロクラスからはポルシェとアストンマーチンが2台ずつ参加。LM-GTEアマクラスには、普段はLM-GTEプロクラスに参戦している97号車アストンマーチンの名前が記されているが、ドライバーの名前は現在のところ記されていない状態だ。
このルーキーテストの最終的なエントリーリストは、11月9日に発表されるということだ。