19日、フリープラクティスを皮切りに本格的に開幕した第81回ル・マン24時間耐久レース。今年が90周年の節目の年となるル・マンだが、パドックそばにある“ビレッジ”という場所に、90周年を記念した名車を集めた、レジェンドカーの展示がスタートしている。
今年で90周年を迎えたル・マンは、イベント全体がお祭りムードとなっており、全体的にブラックとゴールドを基調とした記念カラーリングに彩られている。そんな中、パドックそばのイベントスペースにあたる“ビレッジ”で、記念の展示がスタートした。
この展示スペースの中には、これまでル・マンで優勝を飾ってきた11台のマシンが並べられ、歴代ポスターやル・マンの長きに渡る歴史が壁面に綴られており、ル・マンの伝統を感じることができる。
展示車両は非常に貴重なものばかりで、第7回、第8回大会にあたる1929年/30年に優勝を飾ったベントレー・スピード6をはじめ、31年〜34年と4連覇を飾ったアルファロメオ8Cなど、戦前の車両も飾られた。
ポルシェ917や962Cなど、歴代の名車に混じって展示された唯一の日本車が、1991年に総合優勝を達成したマツダ787B。展示車はフランス、イタリア、ドイツ、アメリカと各国の車両が揃ったが、その中に日本車唯一のウイナーとして華を添えた。
現地時間の15時からスタートした開場式には、ACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長、ル・マン伝説のドライバー、アンリ・ペスカローロらが出席。多くの現地ファンが集まり、早速賑わいをみせていた。
レジェンド車両展示車一覧
ベントレー・スピード6(1929年/1930年ウイナー)
アルファロメオ8C(1931年〜1934年ウイナー)
フェラーリ166MM(1949年ウイナー)
ジャガーDタイプ(1955年〜57年ウイナー)
ポルシェ917K(1970年ウイナー)
ポルシェ962C(1986年/1987年ウイナー)
マツダ787B(1991年ウイナー)
プジョー905 Evo1(1992年/1993年ウイナー)
アウディR10 TDI(2006年〜2008年ウイナー)
アウディR18 e-トロン・クワトロ(2012年ウイナー)