第79回ル・マン24時間耐久レースは8日、プラクティスと予選1回目が行われ、8号車プジョー908(フランク・モンタニー/ステファン・サラザン/ニコラス・ミナシアン組)がアウディ勢をおさえトップタイムをマークした。
走行初日となったル・マンは、16時からの4時間のプラクティスセッション、そして22時から24時までの予選1回目。プラクティスセッションは、終盤の30分でプジョー陣営とアウディ陣営による苛烈な予選シミュレーションが行われた。まず3分28秒296というタイムをマークしてきたのは、2号車アウディR18 TDIをドライブするアンドレ・ロッテラー。一方、9号車プジョー908をドライブするセバスチャン・ブルデーが2号車にコンマ7秒と迫るタイムをマークするも、トップには及ばず。一方で、ディフェンディングチャンピオンカーである1号車アウディR18 TDIをドライブするマイク・ロッケンフェラーがただひとり3分27秒台に入れるタイムをマークし、1号車がトップ、2号車が続きアウディのワン・ツーでプラクティスは終了した。
続く予選1回目。序盤からタイムを出しに来たのはアウディ勢だ。コンディションが整う前にトップ3を占める展開とするが、セッションまで残り30分というところで、8号車プジョー908をドライブするステファン・サラザンが会心のフライングラップをマーク。2番手につけた2号車アウディR18をコンマ9秒上回り、暫定ポールを獲得してみせた。
2番手から4番手には2号車、1号車、3号車の順でアウディ勢が続き、7号車プジョーが5番手、9号車プジョーが6番手。旧型のプジョー908 HDi FAPを走らせるチーム・オレカ・マットムートの10号車が7番手となったが、ラップタイムは3分30秒台と、トップからは3秒差がついている。
LMP1のガソリン勢トップタイムをマークしたのは、16号車ペスカローロ・チーム。クラス8番手となり、12号車、13号車とレベリオン・レーシングのローラ・トヨタが9番手、10番手に続いた。注目のアストンマーチンAMR-Oneは009号車、007号車とも3分56秒台というタイムに終わり、タイムシートの下位に沈んだ。
LMP2クラスはプラクティスから、昨年のウイナーであるストラッカ・レーシングの42号車HPD ARX-01d、そして26号車シグナテック・ニッサン、48号車チーム・オレカ・マットムートというオレカ03・ニッサン勢の争いに。最終的に42号車HPD ARX-01dがトップタイムをマークしたが、予選セッション終了間際にダンロップブリッジ付近でクラッシュ。赤旗の原因となり、そこでセッションは終了した。
LM-GTEプロクラスは、BMWモータースポーツ、コルベット・レーシングの両ワークス、そしてAFコルセのフェラーリ458という僅差の争いに。最終的に56号車BMW M3 GTがトップに。AFコルセの51号車が2番手、55号車BMW、74号車コルベット、75号車コルベットというトップ4となった。