第80回ル・マン24時間レースの走行セッションが、13日16時から4時間のフリープラクティスでスタート。昨年優勝車のマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエの駆るアウディR18 e-トロンクワトロ1号車がトップタイムをマークした。
前日までの不安定な天候から一転、雲は多いものの晴れ間の覗く穏やかな気候となったサルト・サーキット。16時の走行開始とともに、トヨタTS030ハイブリッドの2台を含む56台のマシンが、順次コースインしていく。
開始30分、その時点でのトップタイムとなる3分30秒162をマークした直後、第1シケイン先でアンソニー・デイビッドソンの駆るトヨタ8号車がストップ。どうやらエンジントラブルだった模様で、回収されたマシンはコース外を通ってピットへと戻され、修復作業が行なわれた。
その後はアウディ1号車、2号車、トヨタ7号車、アウディ3号車とトップタイムが更新されていく。17時半過ぎ、7号車はセッション開始からステアリングを握っていたアレックス・ブルツから中嶋一貴にドライバーチェンジ。この後一貴は3分28秒421をマークし、これが7号車のベストタイムとなった。
セッション終盤には、ロッテラーが乗り込んだアウディ1号車がアタックをかけ、チェッカー直前のラップでそれまでのベストを1秒以上も短縮する3分25秒163を刻み、オープニングセッションをトップで終了した。以下、アウディ2号車、3号車、4号車、トヨタ7号車、そして修復が間に合わずコース復帰とはならなかった8号車というオーダー。“非ハイブリッドクラス"ではストラッカレーシングのHPD ARX-03aが後続に2秒以上の差をつけ7番手に入った。
LMP2クラスはスターワークスのHPD ARX-03bがトップタイム。黒澤治樹のJOTAが2番手に続いた。LM-GTEプロクラスでは97号車アストンマーチンが、LM-GTEアマクラスでは79号車ポルシェがトップとなった。
注目のデルタウイング・ニッサンは、本山哲が3分43秒576をマークし、LMP2クラス中盤につけている。
