ル・マン24時間は14日、予選1回目のセッションが行われ、マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組1号車アウディR18 e-トロン・クワトロがトップタイムをマークした。

 4時間のプラクティスを終え、現地時間22時からスタートしたル・マン24時間の予選1回目。直前のプラクティスでエンジントラブルに見舞われた8号車トヨタTS030ハイブリッドも、このセッションでは最初から走行を重ねている。

 夕闇から夜の闇に至るセッションとなるこの予選1回目では、セッション開始1時間に至ろうというところでアウディR18 e-トロン・クワトロ2号車が3分26秒536でトップ。7号車トヨタTS030ハイブリッドが中嶋一貴がマークした3分27秒191で2番手に続く。1号車アウディが3番手、4号車が4番手に続くが、3号車アウディはセッション中盤、長いピット作業を行っている。

 開始1時間を過ぎたあたりから、33号車HPD ARX-03bや13号車ローラ・トヨタなどスピンやクラッシュが多発しはじめ、やや荒れた展開となった予選1回目。残り20分というところで各チーム本格的なアタックがスタートすることとなった。

 残り25分を過ぎたあたりから、各陣営ではアタッカーに交代し、タイムアタックを敢行。8号車トヨタTS030ハイブリッドや3号車アウディがまずはタイムを上げていく。そんな中、2号車アウディのタイムを上回るマシンはなかなか現れない状況が続くが、ゆっくりとタイヤを温めた1号車アウディR18 e-トロン・クワトロがアンドレ・ロッテラーのアタックで最速タイムを狙いにいく。

 アタック1周目はラップダウンに引っかかりタイムアップはならなかった1号車だが、アタック2周目で鬼気迫るアタックをみせたロッテラーは、セクター1&3でタイムアップを果たし3分25秒453でトップへ。前年のウイニングクルーが初日のトップタイムをマークした。

 2番手には2号車アウディ、3番手には3号車と続き、アウディ勢がトップ3を独占。4番手にはトヨタ7号車という結果となった。5番手には4号車アウディ、6番手には8号車トヨタという結果となっている。

 アウディ、トヨタ陣営以外のトップは、ストラッカ・レーシングのHPD ARX-03a。レベリオン・レーシングのローラ・トヨタが13号車、12号車と続いた。それに続き、ペスカローロ・チームの童夢S102.5・ジャッドが10番手となっている。

 LMP2クラスのトップは、ティリエ・バイ・TDSレーシングのオレカ・ニッサン46号車。マーフィー・プロトタイプスの48号車オレカ・ニッサンが2番手。スターワークスのHPD ARX-03bが3番手となった。中野信治が乗り込むブーツェン・ジニオン・レーシングのオレカ・ニッサンは4番手。黒澤治樹の乗り込むJOTAのザイテック・ニッサンは6番手となった。なお、井原慶子がドライブする29号車ローラ・ニッサンは、井原のドライブ中にダンロップブリッジ下でクラッシュを喫した。

“ガレージ#56”から参戦するマリーノ・フランキッティ/ミハエル・クルム/本山哲組ニッサン-デルタウイングは、消火器のトラブルによりセッション途中で走行を打ち切ることに。総合26番手で予選1回目を終えた。

 LM-GTEプロクラスは、コルベット・レーシングがクラス1、3番手を占めることに。ラグジュリー・レーシングの59号車フェラーリ458が2番手につけた。なお、16号車ペスカローロ03と51号車フェラーリ458はプラクティスでのクラッシュで、予選で走行できなかった。

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