WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦しているレベリオン・レーシングは、昨年まで2年間続いていたロータスとの契約を終了したことを明らかにした。これに伴って、レベリオンのマシンには新たなカラーリングが施されている。
プライベーターとしてLMP1クラスで活躍し、今年も非ハイブリッド車が争うLMP1-Lクラスにフルエントリーしているレベリオン。今季に向けては、新型車両の『R-One』を開発しているが、準備が整わないとしてポール・リカールでの公式テストには昨年まで使用していたローラB12/60・トヨタの2台でエントリーしている。
そんなレベリオンは、2012年からロータスとパートナーシップを結んでいたが、今季はその契約を継続しない決定を下したという。チームマネージャーのバート・ヘイデンは、次のように語っている。
「もともと2年の契約だったんだ。初年度の終わりにマネジメント陣が変更(ロータスCEOのダニー・ベイハーが退社)となっても、我々は昨シーズンも契約を履行することを決めた」
「(今季も)継続することはできたが、新型車両の投入とともに、我々はもっと自らのアイデンティティを押し出していきたいと考えたんだ」
またヘイデンは、昨年までLMP2クラスを戦っていたロータスが、新型車両のロータスT129・AERでLMP1-Lクラスにステップアップしたことも、この決断に影響を及ぼしたのだと話している。
ロータスとの契約終了に伴って、レベリオンのマシンはカラーリングも変化。昨年まではブラックとゴールドというロータスのカラーに、レッドを組み合わせたカラーリングを施していたが、公式テストに登場したレベリオンのローラB12/60・トヨタは、チームが11年に採用していたものに近い、レッドとホワイトが主体のデザインとなった。
レベリオンがオレカとともに開発しているR-Oneは、4月初めにシェイクダウンされる予定ということだが、現在発表されている開幕戦シルバーストンのエントリーリストでは、チームは2台のローラB12/60・トヨタで名を連ねている。ヘイデンは、開幕戦までにスペアパーツも全て用意できれば、R-Oneで参戦する意向を示している。