WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するレベリオン・レーシングは23日、今季の活動計画を見直し、ALMSアメリカン・ル・マン・シリーズの参戦をプチ・ル・マンのみとすると発表した。
スイスのプライベートチームで、ローラB12/60・トヨタを走らせるレベリオンは、今季初頭の活動計画の中でWECの序盤3戦に2台で参戦。一方でALMSにも参戦を開始し、第1戦セブリング12時間には2台体制で、第2戦ロングビーチ、第3戦モンテレーを1台で戦うと明らかにしていた。
その後チームはALMSに姿をみせず、WECは次戦ブラジルに向けて1台体制となると推測されていたが、23日、ALMSへの参戦は10月に開催される最終戦プチ・ル・マンのみとし、2014年を見据えWECの残りラウンドに1台のみで参戦すると発表した。
今回の活動計画の決定についてレベリオンは、6月の時点で2014年に向けてフランスのオレカと提携し、オリジナルの新シャシー『レベリオンR-ONE』を製作することを決定しているが、この新シャシー製作に向けてチームが持っているリソースを集中させる必要があると語っている。
「我々はALMSで、他のLMP1マシンたちと素晴らしいレースを戦うことができていた。次に参戦するプチ・ル・マンでもそうなるだろう。でも、我々は2014年と、さらにその先の未来に向けて、LMP1で戦い続けることを目標にしているんだ。そのプロジェクトのために正しい労力を費やさなければならない」と語るのは、チームマネージャーのバート・ヘイデン。
「もちろん多くの人々とファンが、我々がロードアトランタまで登場しないことを残念に思うだろう。我々にとっても、ALMSでの活動を減らすことは難しい決断だった。我々はアメリカでレースをすることが大好きだからね」
「我々は現実的にならなければならなかった。新車をデザインし、製作する投資は重要だし、同時にレースをするための投資もしなければならない。結果的に、我々はALMSに参戦しないことを選んだ。我々はプチ・ル・マンには戻り、勝ちに行くよ」