WEC世界耐久選手権第2戦スパで、このレースがデビュー戦となるアウディR18 e-トロン・クワトロをドライブしたアンドレ・ロッテラーは、ハイブリッド搭載のR18 e-トロン・クワトロのデビュー戦が2位だったとしても、その成績を誇りに思うと語っている。
昨年のル・マン24時間で優勝、今季から始まったWECではアウディの1号車をブノワ・トレルイエ、マルセル・ファスラーとドライブするロッテラーは、WEC第2戦スパでスタートからハイブリッド四駆のメリットを最大限に活かし、濡れた路面でリードを奪ったものの、いち早くスリックに交換したマルク・ジェネ/ロイック・デュバル/ロマン・デュマ組3号車アウディR18ウルトラにトップを奪われた。
ロッテラーからトレルイエに交代した1号車は、その後ハイブリッド非搭載である3号車のペースについていけなかったものの、ロッテラーはレース後AUTOSPORTに対し、プロジェクトのスタートとしては力強いものになったと語っている。
「もちろん知ってのとおり勝ちたかったし、その気持ちは否定できないよ。序盤に55秒ものリードを保っていたんだからね。残念な気持ちはある」とロッテラー。
「でも、3号車のメンバーが良い仕事をしたってことだ。彼らはスリックに変更する素晴らしい判断をした。僕たちはちょっとコンサバすぎたし、ベン(トレルイエ)は中盤アンダーステアに苦しんだからね」
「中盤、タイヤの温度を上げるのに苦労したし、何よりセーフティカーのタイミングが本当にアンラッキーだった。重要な局面だったし、あの後は何をしても追いつくことはできなかったよ」
しかしロッテラーは、アウディR18 e-トロン・クワトロのパフォーマンスに満足しており、特に濡れた路面では素晴らしい走りを披露することができたと語る。
「まだハイブリッドシステムについては学習曲線を描いているところだよ。でも、僕たちが成し得た仕事には誇りを持ってる。ハイブリッド四駆は、雨の中ですごく競争力が高かったからね」
「クワトロ(四駆)になる時間はずっと続く訳じゃないし、たった数秒なんだけど、フロントにかかる電気ブーストで、走りはすごく楽になるんだ。レギュレーションでブーストは120km/h以上にならないとかけられないけど、トラックのいくつかのコーナーではすごい加速を得ることができる んだ」
「長い左コーナーのプーオンではアドバンテージを得ることができたし、そういうロングコーナーではスピードも稼げたし、ターンインを助けてくれたと思う。ヘアピン立ち上がりでも、120km/hになると爆発するように速いんだよ」
ハイブリッドによるスポーツカー耐久レースでの初めての勝利はならなかったアウディR18 e-トロン・クワトロは、ル・マン24時間でライバルとなるトヨタTS030を迎え、ル・マン連覇に挑むことになる。
