ロータスの現在の資金不足は、ルノーとチーム売却に関して交渉している間、主要スポンサーのPDVSAからの支払いを受けられないことが主な原因であることが分かった。

 ルノーはワークスチームとしてのF1活動を行うためにロータスF1チームを買収しようとしており、今週にも契約が正式に結ばれるのではないかと考えられている。

 ロータスは今年、非常に厳しい財政難に見舞われている。特にこの数カ月は苦しい状況で、今年7月、ロータスが多額の負債を抱え、債権者から法的手続きが取られたことが明らかになった。ハンガリーGPではピレリへの支払いの問題でFP1スタート直前までタイヤを受け取ることができず。また昨年のリザーブドライバー、シャルル・ピックが契約で取り決めた日数を走らせてもらえなかったとして法的措置を取り、その影響でベルギーでロータスはマシンと機材をサーキット外に出すことを禁じられた。
 その後、ロータスは無事にスパを出発、今週は予定どおりイタリアGPに参戦するためにトラックがモンツァに向かっていることが分かっている。

 ロータスはチーム史上最も財政的に厳しい状況にあると、トラックサイドディレクター・オブ・オペレーションズのアラン・パーマンが述べているが、その大きな原因のひとつは、パストール・マルドナドを支援するベネズエラの石油会社PDVSAからの資金が入ってこないことであるようだ。

 PDVSAはマルドナドの来季契約のために5,000万ドル(約60億円)を支払う予定だったものの、ロータスはこの請求を遅らせている。マルドナドとロータスは2016年の契約を結んでいるが、ルノーがチームを買収することでこの契約が実行されるかどうかが不確かになったためだ。
 この資金が入ってこないために、ロータスはF1活動のためのさまざまな支払いを行うことができずにいる。

 ロータスは来年に向けてマルドナドともロマン・グロージャンともすでに契約を結んでいる。ルノーは、ロータスを買収した場合、ふたりのスポンサーであるPDVSAおよびトタルと話をしてから、ドライバー契約を予定どおり実行するかどうかを決めるものとみられる。

 PDVSAからの支払いを受けられないロータスを助けるため、ルノーは昨年エンジン契約を解除したことによる違約条項に基づく支払いを猶予しているということだ。本来ロータスはルノーに毎月支払いを行わなければならないが、買収契約がまとまるまではこの支払いが停止されているという。

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