9年連続のWRC世界ラリー選手権王者に輝いたセバスチャン・ローブは、自身のチームであるセバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)で今季のル・マン24時間にエントリーしていたが、そのエントリーを取り消す準備をしていると報道されている。
2011年に自身のチームSLRを立ち上げたローブ。将来的なひとつのゴールとして、ル・マン24時間のLMP2クラスに参戦する事を目標に定めており、昨年もヨーロッパ・ル・マン・シリーズ(ELMS)のLMP2クラスにオレカ03・ニッサンを使用し参戦。ル・マン24時間の本戦には参戦しなかったが、そのテストデイにオレカ03・ニッサンで参加し、ローブ自身もステアリングを握っていた。
2013年はWRCへの参戦を4戦にとどめ、今季はFIA-GT1世界選手権に代わって開催されるGTスプリントシリーズに自チームSLRからマクラーレンMP4-12Cで参戦する予定のローブ。
ル・マン24時間にもエントリーしていたが、経済的な理由によりSLRは、GTスプリントシリーズとフランス・ポルシェ・カレラカップに専念することになりそうだ。
チームからはこの件に関してまだ正式なリリースは出されていないが、SLRの撤退により、ル・マン24時間にリザーブエントリーしていたスイス・レース・パフォーマンスが繰り上げられると言われている。