レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.08.27 00:00
更新日: 2018.02.17 09:56

一貴「WEC初のニュル。チャンスはあるはず」


TOYOTA GAZOO Racing、WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間レース
初開催の“ホーム”サーキットに期待のアタック

 FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースが8月30日(日)、 ドイツ・アイフェル山中のニュルブルクリンク・サーキットで開催されます。2014年のチャンピオン・チームであるTOYOTA GAZOO Racingは、2台のTS040 HYBRIDと共に参戦します。ニュルブルクリンクはTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)の本拠地があるケルンから南に僅か90kmの距離です。

 WECの主役であるLMP1カテゴリーに参戦するアウディ、ポルシェ、トヨタの3メーカーはいずれもドイツに本拠地を構えていますが、そのドイツではこれまでWECが開催されていませんでした。スポーツプロトタイプカーによるレースが最後に行われたのは1991年。当時は世界スポーツカー選手権と呼ばれ、レースは1000kmの距離で争われていました。しかし、ニュルブルクリンクにおけるスポーツカーレースの歴史は古く、初開催は1953年。有名な北コース(ノルドシュライフェ)が1984年まで使用され、全長20kmを越える山岳コースの最速タイムはいまでもスポーツプロトタイプカーが持っています。

 今回のニュルブルクリンク6時間レースは、6月に行われたル・マン24時間レースから、実に10週間のブランクを経て開催されることになります。トヨタはこのレースに向けて7月にニュルブルクリンクで2日間のテストを行い、TS040 HYBRIDのセットアップやタイヤ選択のために十分なデータを収集して来ました。

 2台のTS040 HYBRIDは、1号車にアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が乗り、2号車にはアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが乗ります。1号車のドライバー達は今シーズン2度目の表彰台を狙い、2号車のドライバー達は初の表彰台を目指します。

 今週末のニュルブルクリンク6時間レースは、ツーリングカーによる24時間レース等で有名な北コースは使用されず、1周5.148kmのグランプリ・コースで行われます。このコースは概してコース幅が狭く、コーナーが16もあり、速度の遅いLMP2やGTと混走するLMP1はドライバーの腕の見せどころともいえます。ただし、TOYOTA GAZOO Racingのドライバーは全員このコースでレースをした経験があり、自信を持ってレースに臨みます。