トヨタ自動車は4日、20156年のモータースポーツ活動体制を発表し、今季のTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)育成ドライバーを明らかにした。平川亮、中山雄一、山下健太の3名が継続となり、昨年のFIA-F4選手権でチャンピオンを獲得した坪井翔が新たに選出されている。

 TDPは、日本や世界のトップカテゴリーで活躍できるレーシングドライバーの育成を目的としてトヨタが実施している若手育成プログラム。中嶋一貴や小林可夢偉、石浦宏明、平手晃平、大嶋和也、国本雄資という、今年も国内外のトップカテゴリーで活躍するドライバーたちもこのTDP出身だ。

 まず平川は、スーパーGT500クラスに引き続き参戦する一方、スーパーフォーミュラからは離れることとなり、代わってヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)に参戦することが発表された。ELMSは、LMP2クラスをトップカテゴリーとしてLMP3車両や、LM-GTE規定のマシンも参戦することができるヨーロッパの耐久シリーズだ。

 ELMSへの参戦チームに関してはTBD(未決定)となっているが、平川は自身のTwitterでLMP2クラスに参戦することを明らかにしている。シリーズのエントリーリストが5日にパリで発表されるため、これによって平川がどのチームから参戦するのか判明する可能性はありそうだ。

 中山は引き続きGT300クラス、そしてスーパーフォーミュラにフル参戦するほか、山下もトムスから全日本F3選手権に参戦する。そして坪井は、山下のチームメイトとしてチームトムスから全日本F3を戦うこととなった。

 なお、ドライバー育成プログラムの一環として、今年もFTRS(フォーミュラ・トヨタ・レーシングスクール)が実施される(日程は未定)。このFTRSは、将来のトップドライバーの発掘・育成を行うとともに、将来性の見込めるドライバーには翌年以降のレース参戦の支援も実施する。

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