第83回ル・マン24時間耐久レースは8日、ル・マン市内のリパブリック広場で公開車検2日目が行われた。この日はLMP1クラスを戦うトヨタやポルシェも車検に登場している。
初日に引き続き、車検2日目も好天に恵まれたル・マンには、多くのファンがリパブリック広場に集まった。この日は午前10時より、チームAAIが投入する2台のポルシェから車検がスタートした。午後に車検が行われるLMP1のポルシェ陣営を前に、LM-GTEプロクラスを戦うポルシェ・チームマンタイの2台も午前に車検を終えている。
そして午後には、LMP1を戦うポルシェ919ハイブリッドの3台も車検場に登場。待ちわびていたファンも興奮に包まれた。また、前日にF1カナダGPを終えたばかりのニコ・ヒュルケンベルグも、この日の朝にル・マンへ到着。無事、この車検に姿を見せている。
その後、LM-GTEプロクラス/アマクラスを戦うアストンマーチン・レーシング(AMR)の5台のマシンも登場。ドイツ人アーティストのトビアス・レーベルガー氏がデザインした97号車のアートカラーも注目を集めていた。
AMRに続いて、昨年は惜しくもル・マン初制覇を逃したトヨタTS040ハイブリッドの2台も車検をパス。負傷から回復してル・マン参戦を決めた中嶋一貴も登場し、笑顔でファンへのサインなどに応じていたほか、リザーブドライバーを務める小林可夢偉も姿を見せた。
LM-GTEプロクラスを戦うコルベットC7.Rの2台や、AFコルセのフェラーリの後、2日間の車検の最後を飾ったのは、今年からELMSでLMP2クラスを戦っているクローン・レーシング。独特の緑のカラーリングが施されたリジェJS P2・ジャッドが車検を終え、参戦する56台のマシン全ての車検が終了した。
ル・マン24時間は、現地時時間9日にドライバーブリーフィングが行われるほか、全168名のドライバーたちの写真撮影も実施。9日夕方には、ピットレーンでのオートグラフセッションが予定されている。そして現地時間10日より、いよいよ走行が開始となる。