WEC世界耐久選手権に参戦しているAFコルセは、今週末に行われる最終戦バーレーンに、LM-GTEプロクラスのドライバーラインナップをシャッフルする形で参戦する。これにより、小林可夢偉はジャンカルロ・フィジケラと71号車フェラーリ458をドライブすることになった。
AFコルセは現在、LM-GTEプロクラスにおいて51号車と71号車の2台を走らせており、今季はここまでジャンマリア・ブルーニ/フィジケラ組、可夢偉/トニ・バイランダー組がそれぞれのマシンをドライブしてきた。
ただAFコルセは、最終戦バーレーンに向けてドライバーをシャッフル。可夢偉はフィジケラとともに71号車をドライブし、ブルーニはバイランダーと組んで51号車で今週土曜日のレースに臨むことになった。
これは、現在WECのGTドライバーズ選手権で2位につけているブルーニとフィジケラを別のマシンに乗せることで、ドライバーズタイトル獲得のチャンスを増やすためだという。また、前戦上海でフィジケラが期待されたパフォーマンスを発揮できなかったことも関係しているようだ。
「我々は、ドライバーズ選手権でふたつのチャンスを得るためにこの決定をした。ドライバーたちはプロフェッショナルだから、私の哲学を理解してくれているよ」と、チーム代表のアマト・フェラーリは語っている。
ブルーニとフィジケラは現在、GTドライバーズ選手権において120ポイントを獲得して2位につけている。首位はアストンマーチン・レーシングのダレン・ターナーとステファン・ミュッケで、125.5ポイントでランキングをリードしている。