F1ドイツGP決勝を2位でフィニッシュしたセバスチャン・ベッテルに、20秒加算のペナルティが下された。
ベッテルは、レース残り2周の66周目に6コーナーで2番手を走っていたジェンソン・バトンをアウトサイドからオーバーテイクした。しかし、ベッテルのマシンはマクラーレンを抜き去る際に4輪がコース外に出ていたため、バトンはすぐに無線でチームに連絡、スチュワードに抗議するよう訴えた。
レース後、この件はバトンの要望どおりスチュワードによって審議され、その結果、ベッテルにはドライブスルーペナルティの代わりとしてレースタイムへ20秒が加算されることになった。
「カーナンバー1はコース外へはみ出しており、復帰した際にアドバンテージを得ていた」と、FIAの声明には記されている。
「これは、F1のスポーティングレギュレーション第20条2項に違反する。よって第16条3項に従い、レース後のドライブスルーペナルティとしてレースタイムに20秒が加算される」
これによってベッテルは5位に転落。代わってバトンが2位、キミ・ライコネンが3位に入り、5位フィニッシュの小林可夢偉も終盤のペースアップが功を奏し、自己最高位を更新する4位という結果を手に入れた。