千葉県の幕張メッセで開催されている『東京オートサロン2015』で10日、今年スーパーGTで戦った片山右京監督と近藤真彦監督が横浜ゴムブースでトークショーを行い、スーパーGTの14年シーズンの振返りや2003年に参戦したル・マン24時間の参戦裏話を語った。

 会場に登場したふたりは、リラックスした様子でトークを展開。司会者からGTの14年シーズンについて聞かれた片山監督は「楽じゃなかったですけど、チャンピオンとれた時は、『よかったな~』と思いましたね。開幕2連勝して、ウエイトを100kgも積まなきゃ行けなくて、オートポリスでもぶつかったりしました。最終戦はターボ勢やハイブリット勢の前に出るためにソフトタイヤで攻めたんですよ。それは谷口(信輝)だからできたんですね。監督としてはスタッフに感謝しますし、ドライバーのおかげ」と回想。

 近藤監督は「僕らのGT500は去年から車両が新しくなってスタートラインも一緒だから、ライバルに近づけると思ったんですよ。けど、序盤はトラブルがいろいろ出て苦労しました。でも、ずっとテストしてきたかいもあって、タイでは2位。もてぎでも4位を取って、やっと調子が上がってきてたから、あと2レースやりたかった」と悔しさをにじませながら昨年を振り返った。

 話は変わってKONDOレーシングが横浜ゴムとジョイントして03年に参戦したル・マン24時間へ。近藤と片山がジョイントしたエピソードを語った。

 近藤監督が「僕が一から自分のプロジェクトを作って、チームと相談して、エンジニアを集めって、最後はドライバーとして右京さんに声をかけさせてもらったんですよ。右京さんみたいに経験豊富な人がいるとすごく安心できるんですよね」と語れば、片山監督が「本当はもう1人乗る予定だったんだよね?」と切りだすと、近藤監督は「実は、最初は僕と右京さんと、あとひとり、赤い方だったんですよ。まあ鈴木亜久里さんが乗る予定だったんです。だけど、スポンサー的なところで厳しいかったんですよね~」と参戦するまでの裏話を明かしてくれた。もう一度3人で参加したいですか? という質問に対しては「それは無理だよ~(笑)」と落胆した表情で回答した。

 トークショーの最後には、ふたりが15年シーズンに向けての意気込みを披露。片山監督は「去年はドライバーズタイトルを獲得したんですが、チームタイトルは同ポイントということで逃してしまいました。なぜ逃したか分析すると、ウエイトを積むことによって中間加速が落ちてしまうんですね。それでエンジンの排気量を上げるために、来年レギュレーションが変わって使えなくなってしまうのにもかかわらずメルセデスに車両を変更して、GT史上初の2連覇を目指して戦っていきたいと思います。ライバルチームのクルマと同じになったので、負けたらドライバーのせいです(笑)」と冗談を交えつつ、新車両への期待感を述べた。

 一方の近藤監督は「もう右京さんみたいに長々語らない。さっき星野さんに教えてもらいました。ごちゃごちゃ言わないで勝つ!! 開幕から絶対優勝を目指します!」と日本一速い男、星野一義監督の教えを基に、力強く意気込みを語った。

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